2010年7月10日〜11日 南アルプス 夜叉神峠〜鳳凰三山〜白鳳峠
[スタイル] 小屋素泊まり
[食糧] 朝昼2日分(パン5個、おにぎり1つ)、夜1日分(アルファ米、カルビ丼、味噌汁)、非常食(はちみつ、ソイジョイ)
[費用] 甲府〜夜叉神(確か1600円)、広河原〜甲府(2000円)、交通費電車(往復4000円)、小屋素寝具泊まり4000円くらい
[タイム]
●7月10日(1日目)
9:00 甲府
10:20 夜叉神登山口
11:00 夜叉神峠
13:50 苺平
14:30 辻山
14:50 南御室小屋
16:00 薬師岳小屋(寝具付素泊まり)
●7月11日(2日目)
3:00 起床
4:10 薬師岳小屋
4:40 観音岳
6:10 地蔵岳(〜オベリスク)
7:00 白凰峠
9:10 白凰登山口
山仲間が黒戸尾根から甲斐駒ヶ岳の山行をするとのことで、一緒に行こうか迷ったが、今年初の夏山なので体力に自信がなく、電車は甲府で下車しバスで夜叉神へ向かう。
鳳凰三山は、おととしの12月の雪山で来て以来、2回目。その時は、稜線の風がこれまで体感したことのないくらい強く、3人での山行だったが、もし単独だったら諦めて強風に吹き飛ばされてしまっただろうと思う。(本当に諦めよう(死ぬ覚悟で)と思ったほど)その時は、地蔵岳は断念して下山した。
今回の計画は、「鳳凰三山とまったり温泉」だったが、小屋での登山客の情報で温泉方面はまだバスが走っていない、とのことで、温泉は諦め、早川尾根方面へ下ることにした。
今回は、早くテント山行ができるように、体力強化のためできるだけ早く登るように心がけた。
苺平までは地図上のコースタイムの3分の2か半分の時間でこれた。
苺平から辻山というのがある。西側の展望がいいとのことで、行ってみる。看板には辻山まで30分などど書かれていたが10分で到着。あまり人が行かないようで倒木が多く少し迷うかもしれないが、何しろ近いので方向がわかれば問題なし。
頂上は広々としていて、展望は抜群!人がいないのでのんびりとお茶を沸かしてパンを食べる。
辻山から登りの登山道へは近道がある。あまり人が歩いていないようだが、赤い布が木に着いているので迷うことはない。
薬師岳小屋には水がないとのことで、今夜の自炊用と明日の行動用に南御室小屋で美味しいお水を2リットル汲み、薬師岳小屋への予約を小屋のお姉さんにお願いする。(というのも、ここまでの道に「宿泊されるかたは予約の電話を000-000-000」というような看板が何度も出現したからだ。)
途中、単独のおじさんと一緒に薬師岳小屋まで一緒に登る。
小屋は20人くらいの登山客がいた。一緒に登ってきたおじさんがビールを2本もおごってくれた!わーい!
明日は一緒に白鳳峠へ下りましょうか、というような話やいろんなお話をする。
天気は悪くなかったが、雲で綺麗な夕日は見れず、8時就寝。
翌日3時に目覚める。星は出てない。
朝日も望めないと思うが、宿泊客に、あのおじさんに「早川尾根へ行くので先に行きます、と伝えてください」と伝言を残し、4時に出発。
どうせ西に下るのなら、行ってみたかった早川尾根歩きをして北沢峠にくだろう、と昨夜思い立ったのだ。
薬師岳を越え、観音岳に着くと、曇ってたわりには綺麗な朝焼けが見れた。しばらく朝焼けと赤く染まった富士山や白根三山を見ながら、日本の山の美しさをあらためて感じる。
初めての地蔵岳に登頂、そしてずっと気になっていたあのオベリスクが見える。早速オベリスクに向かうと、周辺のお地蔵さまの数にびっくり。このお地蔵様たちはいつどうやってここにいらっしゃったのですか??
オベリスクへ登ろう!と思い、気合いを入れていくが、最後のあと3メートルだろうか、垂直にロープが掛かっているが、怖くて登れる気がしない。クライミングシューズならもしかしたら登れるかもしれないと思ったが、そこにいくまでの岩岩もごっつい登山靴ではひやひやする。残念だけど下降する。
早川尾根の稜線は気持ちよかった!そのまま稜線歩きしようとは考えていたものの、地蔵岳を登ってから足の疲労を感じたため白鳳峠へ下ることにした。
白鳳峠からの道は、展望よし、とのことで期待していくと、本当に展望がよくて期待以上。北岳をずーっと目の前にして砂礫をくだる。(登りだと北岳がみれないけど。)とてもいい道だ。樹林帯に入っても、ハシゴやロープ、鎖場があり、飽きのこない楽しい道。
やはり体力不足・筋力不足で、たったの1泊しかも小屋どまりにもかかわらず、広河原に着くころには足がヘロヘロ。早いうちに下ってよかった。
帰りに、甲府駅前のほうとう専門店「小作」でつめたいほうとうを食す。
下山後3日間は階段の下りどころか普通に歩くことも難しいほどの筋肉痛でした。