[メンバー]むっちゃん、めろ
[コースタイム]
09:50 下仁田〜バス
10:20 三ツ瀬
10:50 相沢口登山口
13:15 山頂(経塚山)
15:50 三ツ瀬
唯一の関西人の友達むっちゃんが転勤になってしまうというので、最後にむっちゃん希望の荒船山に行くことに。
荒船山のある下仁田町は古びた商店街が並び懐かしい町。
バスで登山口へ向かう。バスの運ちゃんによると、昨日雪が降ったとのこと。
バスに乗ってたおばあちゃんは、どこに行くの?寒いよ〜と心配そうな顔をして見送ってくれた。
舗装された林道を30分歩きようやく登山口。途中から雪がつきはじめ、滑りやすい。頂上付近では数センチの雪。荒船山は多いときでは、50センチ積もるみたい。
荒船山はてっぺんが真っ平。林道のような道が1.2キロつづく。稜線であることを忘れる。
頂上から南下する予定だったが、バスの時間が間に合わないことがわかり、同じ道を引き返す。ついでに艫岩に寄る。
船の先端部分になってる艫岩は絶壁でちょっと覗きこむが恐ろしい。足を滑らせたらお仕舞い、怖くて近づけない…
下山して、荒船の湯まで足を運ぶ。が、残念ながら本日定休日。仕方がないのでバス時間まで1時間待つかと、荒船の湯の前でホットカルピスを沸かしていると、
向いの家のおばあちゃんが、「寒いからうちにおいで〜私とおとさんしかいないから〜」と言ってくれた。
それじゃあと思っていると、荒船の湯の人がやってきて、「今日はやってないから出てってくれ!」と怒っている。
おばあちゃんの家に行くと、あったかいストーブにあたらせてもらう。それから今年は35キロもついたの〜とお餅をたくさん焼いてくれた。さらにお茶と沢庵を御馳走になる。
おばあちゃんは旦那さんと二人暮らし。もう70年もここに住んでいる。過疎化が進んで、もうあの家もこの家も空き家よ、5年後はどうなっているか・・・と言っていた。
向いの荒船の湯は立派で人で賑やかなこともあるが、もともとは小学校だったらしい。
おばあちゃんは、以前、飯能に行った時に、人に親切にしてもらってから、自分もそうありたいと思い続けているらしい。これまでに9人の旅人達を家に泊めてあげて、今10人目を探してるの、と楽しそう。
お礼はいらないから、代わりに他の誰かに返してあげて欲しいというのがおばあちゃんの願いだった。
お土産に下仁田のこんにゃくとお餅をいただいた。
素朴な田舎町に素敵な人に出会えた。
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おばあちゃんとの会話。
「御夫婦なんでしょ?」
「いいえ、ちがいますよー。友達ですよ。」
「私は結婚してますから」
「あ、そう。まあバレなければいいのよ。」
「いやいやそういう関係じゃなくて・・・山友達ですよ」
「いいじゃないの」
(いやいやいや・・・・おばあちゃん(汗))