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2011年11月5日 二子山中央稜

中央稜は、1〜3ピッチが難しめ、4〜7ピッチが易しいルートを行く。(1ピッチ、5〜6ピッチは難しいルートもあり)
おっかながりやなので、1〜3ピッチはフォローで登る。1ピッチ目は、乗っこす部分でひやひや。2ピッチ目は終了点前がちょっとこわい。そして核心は4級プラスの3ピッチ目、クラックの上は手も足もないので Aゼロでヌンチャクをつかみ、ハーケンに足を置いてしか登れない・・・。
結局4、6ピッチ目だけリードをして、約4時間で頂上。

頂上から登山道があるが、今回は懸垂で下りてみようということになった。
登山道から、ローソク岩に向かって懸垂できそうなところが見つかるが、正確な懸垂の場所が明確じゃないので、登ってきたルートを下りることに。

他のすべてのパーティが登リ終わるのを待ってから懸垂を始める。
懸垂開始時刻は4時。
1ピッチ下りる。6ピッチから3ピッチ終了点の広いテラスへ、ここで雨が降り始め、薄暗くなり始めヘッドライトを用意する。
暗い中、3ピッチから1ピッチ終了点へ。2人降りてみるが、ロープの流れが悪い。このままだとロープを下ろせそうにない。支点を変えるように叫ぶが声が届かず。
1人が2ピッチ終了点まで短く降りる。そこからロープを引くが動かず。支点を変更するが、それでもロープは動かない。

暗闇で見えず、雨も止まない。ロープを置いて、明朝に取りに戻るか頭がよぎる。
支点の木にロープをかけるのをやめ、残置スリングにロープをかける。何度か引くとロープがようやく動いた。1ピッチ目終了点からはそのロープは動かないが、2ピッチ目終了点からならロープが動く。
とりあえず、2人が2ピッチ目終了点へ。
2ピッチ目終了点から1ピッチ目終了点へ。そして最後の1ピッチを懸垂下降する。

懸垂終了が8時半。懸垂下降に4時間半もかかってしまった。暗闇と雨の中での懸垂下降は怖いし滑るしとにかく見えない。しかもヘッドライトを持っていたのは4人中2人のみ。 ヘッドライトを持っていなかったら、懸垂は無理、ビバークだったろう。
雨での懸垂は、とにかくロープが動かない。岩にぴったりくっついてしまうのだろうか。短くピッチを切ってなんとか下山できた。晴れているときより、何倍も時間がかかると思う。
雨と暗闇の中での懸垂下降はとても勉強になった。でも暗闇にならないうちに下山できるようにしていきたい。

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中央稜1ピッチ目

中央稜を頂上から眺める

二子山頂上

上級者一般ルートは岩尾根
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