[スタイル]沢
標高差937ｍ
初級 3級
[メンバー]M井さん、くり
[タイム]
05：20 菅の台（ロープウェイ行きバス）
06：30 入渓（しらび平から徒歩5分）
10：20 30ｍナメ大滝
11：10 長谷部新道（廃道）
12：40 千畳敷
14：00 ロープウェイ
久々の山ということで、体力がなくてもいける綺麗な沢、と友人に注文したところ、千畳敷にある沢にいってみようということになった。
ガイドブックやネット上の山行記録どこを見ても、「初心者でも楽しめるお手頃な沢」と書いてある。そしてロープなしでもいける沢。
しかも帰りはロープウェイで下山でき、さらに駒ヶ根で温泉・ソースカツ丼が楽しめるという、なんて素晴らしい。
前日東京を出発、菅の台バス乗り場の駐車場でテントを張り仮眠。翌日バスに乗りロープウェイ乗り場へ。バスは、さすが3連休のめちゃ混み大行列だった。
入渓場所は、ロープウェイ乗り場のしらび平からちょっと戻ったところ。早速沢装備に着替え、出発。
堰堤を２つ超えるところまでは良かったが、ポイントとなる大岩もわからず、東横川との二俣がどこなのか、わからず迷い、何度も立ち止まり、しばらく地図とにらめっこをする。
方角だけを頼りに不安な気持ちで先へ進む。さらに行くとまた二股があるが、とにかく目印がまったくなく、ガイドブックにも何も書いていないので、方角のみを頼りに進める。
さらに行っても、目印となる30ｍ大滝も現れない・・・。
やっぱり、道を間違えたらしい。何しろ、結構大変な沢が多く、初心者用とは全く思えない沢。
一番最初の二股で間違えたのかもしれない。引き返すかどうするか、それとも行けない沢ではないので、そのままつめるか・・・。
もしかして、今夜はビバークかも・・・と思い、腹が空いたが、おにぎりを我慢してクッキーを食べる。入渓して1時間半以上経っていた。
その時、後ろから、おじさん4人のパーティが登ってきた！あれれ！この沢で合ってたの？それともこの人たちも間違えているとか・・・？？
でも歩き方上手だしガイドさんのような人だ。やっぱりこの沢であってるんだ！
それまでの不安が一気になくなる。「でも人が来て安心してるようじゃアルパインクライマーとしてはだめだね〜」とMさん。でもとにかくよかったよかった。
それにしてもこの沢はあまり簡単じゃない。なにしろナメがつるつる滑って、落ちそうで怖い怖い。それなのに、おじさんパーティのガイドみたいな人は、ぴょんぴょん、飛びながら岩を走っていく。
靴を信用して思い切り行ってみるか！と果敢に行こうとするとガァーと少し滑り落ちて、肘が擦り剥け血が・・・。おにゅーのTシャツにも穴が（泣）
簡単なはずのいくつもの沢が結構難しく、不安な気持ちで登り続ける。
そして一番不安なのが、30mナメ大滝だ。
ガイドブックによると、最後5mでロープが必要な垂壁がありホールドがなく結構キビシイとのこと。
うえーん、これまで結構大変な沢が簡単というくらいだから、一体どんなに大変なとこなんだよ〜、絶対ロープなしでいけなさそうだ（泣）
先方のおじさんパーティも最後にロープを出して、登っている。やっぱり難しそうだ。
でもとりあえず行ってみよう。
と、登ってみると意外にホールドがあり、足もあるし、あれ・・・？難なく登れた。
なんなんだ〜！！！この沢は。。。。（凹）
簡単と書いてあるのに、妙に難しく、大変と書いてあるところは簡単だ・・・・もうわけがわからない。
でもおじさんパーティに聞くと、やはり最後の30m大滝が一番難しいところとのことだ。しかも、それまでの沢はフリクションが効いて簡単だったとのこと。
おじさん4人のうち3人は、フェルトの靴ではなく、ゴムの靴を履いているらしかった。その違いなのか・・・それとも私たちの沢の登り方が間違っているのか・・・
疑問は消えないまま、もう難しいところはないという不安だけは消え、ようやく花を楽しむ余裕もでてきた。しばらくいくと、涸れ沢になり、さらに上り詰めると、廃道となっている長谷部新道に辿り着く。
ここから30分で千畳敷だ。長谷部新道はほんとに廃道で、道が崩れ結構怖い。しかもずっと藪こぎが続いて、松のヤニはつくし、アブラムシが大量発生して、口を開けたら最後だ。
首元から背中にアブラムシが入って全身緑色に染まっていく・・・。それでもおじさんパーティによると、今年のアブラムシは少ないそうで、去年はヘルメットいっぱいになるくらい大量にいたらしい。刺したりしないからいいけど、気持ち悪い・・。
長谷部新道は30分の歩きのはずだけど、見える千畳敷は妙に遠い・・・。結局1時間半もかかって千畳敷に到着。千畳敷の花畑はやっぱりきれいだった。
整理券をもらい1時間待ちでロープウェイで下山。帰りに温泉に入って、駒ヶ根名物ソースカツの製造元「明治亭」で、ソースカツ丼定食とサーモン刺身で贅沢な時間を過ごす。
いい気分でまたもや駐車場にテントをはり連泊。ここはキャンプ場のような駐車場でしかも安くて最高。
とにかく無事登れて下山できてよかったよかった。沢はもっと経験をつまないと怖くて行けないなぁ〜
