[ タイム ]
2210 甲斐大泉駅(天女山口まで徒歩40min)
2315 天女山(幕営)
0500 天女山
0520 天の河原
0720 前三ツ頭0800
0910 三ツ頭
1020 権現岳1100
1150 三ツ頭
1220 前三ツ頭1255
1400 天女山口
[ Member/Style ]
単独/テントデポ
[ 装備 ]
ピッケル1、アイゼンほぼ未使用(頂上の祠の岩稜を超える時だけ使ったけど、他に道があった。)ピッケルで足を支えようとストック持参無。夏用シュラフとカバー。エアライズ1テント。
[ Info. ]
積雪40cm程度、トレースありで踏み固まっている。
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先週行く予定だったけど終電時間ミスで行けなかった権現岳へ。雪の権現岳は去年から行きたかった。
本当は以前夏に行った編笠山からのルートがとっても綺麗でその冬景色を見てみたかったからなのだけど、
権現平へのアクセスが悪いので、天女山からにした。
当日朝出発だと時間的にギリギリか日がくれそうなので、前日発にする。
小海線は鹿ちゃんが衝突して遅延。大泉駅は冬は無人駅らしく、ワンマンカーの兄さんがしっかり清算してくれた。
駅から天女山駐車場まで1時間10分とある。駅からの舗装道は、とても暗い。田舎だから夜の10時以降にふらついている人間なんて暴走族とかチンピラとか犯罪者くらいかな。
歩く人もいないから街灯なんてないし、足元も行く先も真っ暗。奈良田のトンネルの練習と思って歩く。でも夜空にはものすごい星!!トンネルとは大違い。
道は意外に登りで汗だくになってしまった。ダウンびしょ濡れで失敗。天女山口までは意外に早く40分で着いた。そこからは車も入れないことを初めて知る。
ちょっと行くと天女山登山口がある。
天女山はだれもいない。天女が舞い降りて踊った場所らしい。一人だけど、そんな由来の天女山だし、夜景も見えて開けている場所なので、それほど怖くない。慣れたもんだ。
あずまやがあるので、そのまま寝袋だけで寝ようと思ったけど、一応その中にテントを張る。ワインと牛タンで地図を確認。
夜は結構風が強く、寒かった。
朝、満点の星!!これを見るためテントにしたようなもの。わーい!今日は天気いいかな??
ちょっと寝袋でごろごろしすぎた。もっと早く出れば、綺麗な朝日と富士山、赤岳を見れたのにと思う。
今度来る時は、もっと早く3時くらいに出たほうがいいかも。
トレーニングに荷物持って歩こうか考えたけど、それで権現岳を登れなくなったら嫌だと思い、天女山に荷物をデポする。
道はしばらくは平坦な遊歩道みたい。トレースばっちりでよく踏み固められていて歩きやすい。だから暗くても全く問題ない。だからもっと早く出ればよかったのに・・・。
でも暗闇に、目が光っている〜!こっち見てる!!のしのし歩く音がする。誰か下山してきた?熊さん!?は冬眠だよね・・・(汗)。すると、鹿が何匹か飛び交ってゆく。あー鹿さんだった。クークー鳴いている。
天の河原よりちょっと上の方で開けた場所があるけれど、真っ暗でよくわからない。1800mくらいからようやく急登になって樹林帯。ずーっと樹林帯。なので、
朝やけの富士山や赤岳・権現や南アルプスなどなど素晴らしい景色が広がっているのに、何しろ樹林帯・・・木の間からその景色を眺める。あーやっちゃったよ、本当残念。
樹林帯がなくなりようやく景色が開けたのは前三ツ頭。長かった、そしてもう朝やけは終わっている。
でもその景色はとっても綺麗だった。感動。
前三ツ頭では、結構風が強い。シャリバテなので岩陰に潜んでチョコデニッシュパンを食べる。300kclだけどすぐにまたお腹が空いた、最近かなり大食い。
風が吹かなければ太陽が出ているので温かいけど、風が吹くととても寒い。しばらく稜線かと思い、ダウンも着込む。寒いより熱いと思えるなら贅沢だ。
先日の那須岳の時の強風ほどじゃないけど、強くて尻持ちついたりする。周りに登山者はいないので飛ばされたらゴミのように飛んでデポした道具だけ残るんだろうな〜。
前三ツ頭での強風で頂上までいけるのかと思う。三ツ頭まで50分とあるのでとりあえず進んでみる。天気予報だと風速25mだったので、ちょっと不安。
三ツ頭も風が強い。でも時々突風がふいたり落ち着いたりの繰り返しで、やばい強さじゃない。
三ツ頭からは下って樹林帯へ入る。権現のてっぺんを眺める。高いしそびえている感じ。行けるのかなぁ??
樹林帯で、権現方面から来た単独者とすれ違う。挨拶をしただけだけど、人がいて安心。何も言ってなかったし、頂上行けるかも。
体力ないのかヘロヘロで何度も立ち止って登る。少しずつ頂上が近寄ってきた。そしてようやく頂上へ到着!やったー!!!!風も前三ツ頭ほど強くない。
360度の展望で青空の下に富士山はじめアルプスすべて、山々に囲まれて幸せ。あーきてよかった〜!!!
しばらく景色を堪能してさすがに風で寒くなってきたので下りる。
三ツ頭へ下る途中、強風で緑の毛糸のキャップ帽子飛ばされてしまった。かわいそうな帽子、ごめんね。
下の方からたくさん登山者が登ってきた。2名パーティ2組、単独者、前三ツ頭まで下りると単独者2名、聞くと三ツ頭までで下山した人も10人くらいいたらしい。
しばらく休憩、愛する北岳を眺める。3年前のおしるこを飲むとなんか変なのが浮いてる!うひゃ、気持ち悪いので破棄・・・。
そろそろ行くかと下山始めると、後ろからおじさんが付いてくる。スニーカーでネコみたいな帽子をかぶった軽装のおじさん。足が痛いながらシャリシャリの雪になっていたので
下りやすく結構スピード出して下りているとおじさんがすぐ後ろについてくる。先にいってもらおうとすると、雪山ほとんど初めてなので歩き方を見たいので、と言う。
まあいいやと思い、下る。おじさんは、雪山は慎重に歩かないと思ってたけど、こんなスピードでもいいんですね、と言う。おじさんは、
この辺に住んでいて、今日も朝天気がいいから登りにきたらしい。山は10年くらい小屋泊まりでやっている。
もともと陸上部出身で最近は超軽量のトレランにはまっているらしい。休憩中の私の他の登山者との会話を聞いて
いらして、登山口から駅まで送って行ってくれるという。ありがたい。
登りより下りが足にくる。今日はまた右膝。今回ストレッチをしてみると痛みが和らぐことを発見。何度か止まってはストレッチをして歩けたけど、最後の30分くらいはどうにも
ならなくなって、スピードダウン。足を引きずって下りる。今日はよく考えたら9時間も行動したな〜でもストレッチでなんとかなりそうならもうちょっと色々試してみよう。
おじさんにはご好意で長坂駅まで送っていただいた。横岳の6月頃の花がとてもきれいだと教えてくれた。アルプスに行かなくても八ヶ岳でお花が見えるのはいいな〜と思う。
ただ梅雨の時期らしく、お花は素晴らしいのにあまり宣伝されないんだとか。今度行ってみよ。
駅の階段はつらいのでエスカレーターとエレベータ。椅子にずっと座っているのも痛い。だからしばらく立ってみる。すると治ったりする。
靭帯のしくみ調べてみよう。