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2012年3月19〜20日 奥秩父 瑞垣山〜金峰山縦走

[スタイル]単独テント、冬山フル装備

[コースタイム]
3月19日
09:25 韮崎駅〜バス(山交タウンコーチ\1200、50分)
10:25 増富温泉
12:30 瑞垣山荘
13:30 富士見平小屋
14:00 富士見平小屋
15:15 瑞垣山 15:25
16:15 富士見平小屋
3月20日
06:25 富士見平小屋
07:10 大日小屋
07:55 大日岩
09:15 砂払いの頭
10:20 金峰山 10:40
10:50 金峰山小屋 11:00
12:15 林道終点
13:10 廻目平

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1か月ぶりの山、体力回復なるか〜

前夜発でステビバを考えていたけど、韮崎駅の状況がわからないので、当日発にした。 韮崎駅は着いてみると、こじんまりとしていてビバーグするには良さげな感じ。今度来たときは泊まれそう。

冬は増富温泉までしかバスが行かないので、瑞垣山荘までひたすら歩いて2時間。道沿いに渓流が流れていて、恵比寿様があちこちに立っていたり、なんとか岩とかなんとか滝が いっぱいあって見どころたっぷり (あまりに長すぎて飽きたけど)の道だった。

登山口からは雪が溶けて土が見えている。先日の雨で溶けちゃったかな。
富士見平小屋手前は、アイスバーンで下りはアイゼンが必要そう。小屋近くで、小屋の管理人に会う。葬儀で下山するらしい。大日小屋は水が凍っているし、トイレが汚いので 富士見平に泊まった方がいいとのことだ。これから瑞垣山に行こうかと考えていると言うと、時計を見て、通常なら3時間かかるけど凍っているからもっとかかるだろうし今日は厳しいとのこと。

小屋に行くと、テント客は誰もいない。というか登山客がいない。時間はまだ1時半。とりあえず行けるところまで行って時間を見て帰ってこようと、 食糧、テルモス、アイゼン、ピッケルで瑞垣山へ出かける。
最初は15分くらい下り、あとは登り。先日の雨のせいか雪はほとんどないけど、ツルツルに凍っている。でも12本アイゼンなので、全く問題ない。 それに今回(初めて)研いだばかりなのだ。4本爪とかチェーンだと心細いけど、12本なら凍ってる方が歩きやすい。

そういえば、私は完全雪山フル装備でワカンまで持ってきたのに、他の登山者は4本爪アイゼンだったり、チェーンだったりしたな〜
今月前半の他の登山者の記録を見たら、ラッセルが大変そうだったので、結構雪があると思ったんだけどな。

1時間くらい歩いて疲れてきたし、なかなか頂上に着かないので引き戻そうかと思っていると、あと10分の分岐の看板が出てきたので頂上へ急ぐ。 頂上に着いて感動!八ヶ岳が綺麗に見えた。明日目指す金峰山も見える、思ったより遠いかも〜。意外に高い小川山も見える。今度登ってみよう。 風が寒いので10分ほど景色を楽しんで下山。候補の一つに考えていた不動沢への道は踏み跡がなかった。

小屋に帰ってくると、期待していたがやはり誰もいない。まさかの一人テント。笊ヶ岳以来だ!
さみしいよ〜

冬用テントだけど、外張りは必要ないくらい温かい。夕日を待ちながら外で夕飯を食べる。誰か来るかな〜と期待するが誰も来ない。 トイレに行くと、お祓い用の紙が貼られているのを見ると、なんだか怖い。ここ出る!?そういえば今お彼岸じゃないか〜管理人は葬儀で下山だし。こわいよ〜
笊の時と同じように怖い思いで一夜を過ごす・・・

翌朝6時前から、登山者が続々登ってくる。彼らは一体どこから来たの???瑞垣山荘に泊まってたのかな??

大日岩から砂払いノ頭までが結構きつかった。歩き始めて2時間半くらいでもうバテバテ。
今回気づいたけど、 これまでザックを軽く感じようと腰のベルトをしっかりと締めていたけど、そうすると脚に負担がかかって重くなるし、腰にピキーンと痛みが走るときがある・・・ ベルトを締めないと肩が痛いし、ザックを重く感じるけど、脚や腰の負担は少ない。そんなんで今回はベルトをあまり締めないで歩いたから、肩に負担がかかって 赤く跡が付いて痛い・・・

砂払いノ頭まで時間がかかってしまった。ここから稜線になり頂上まで1時間。ちょっと切れたところもあるので少し慎重に。風もあまりなく景色も最高〜

5丈の石に着くと、4年半前の記憶がよみがえる。その時はまだ山をよく知らず仲間について南の水晶峠の方から登って来たのだ。それでかっこいい岩山と岩稜歩きが楽しくて金峰山が大好きになったのだ。 それ以来2度目。今度はシャクナゲの時期に来たいと思ってたんだけど雪の金峰もステキ。

頂上から廻目平方面の道を確認する。あちらこちらにケルンがあるし、金峰山小屋も稜線から直下に見えたのでそこまではとにかく行けそう。 すると、一人か二人くらいのトレース発見。トレース無しを想定して、ラッセルと地図読み覚悟で昨夜は地図と睨めっこしていたのだった。でもその必要はなさそう。
すぐ先に一人登山者が下山しているのが見えた。頂上から15分下るところにある 金峰山小屋まではちょっと急傾斜なのでアイゼンないとツルンと行ってしまいそう。
小屋で先に着いた登山者に話を聞くと、もともとトレースはあって、今朝もこの道を来てピストンなのだそうだ。
それを聞くと、地図読みもラッセルも心配がなくなった。

ちょっと道を外してラッセルしてみると埋まるし進まない。本当にラッセルだったら今日中に着かなさそうだと思った。
でも赤テープや黄色矢印が5メートルか10メートル間隔で付いているので、トレースなくても道迷いも心配なさそう・・。さすが100名山。

ザックの重さで肩や腰が痛くてまたもや足も吊り、下山もヘトヘトだった。廻目平に近づくと、五万分の1の地図にはガマスラブとか書いてあって、今更、小川山に着くんだということを知る。

廻目平から川端下のバス停を目指してアスファルト道をひたすら歩いていると、キャンピングカーがやってきた。
同じ下山道を辿った登山者のNさんだ。途中の駅まで乗せて行ってくれるというご好意で、ありがたく乗せてもらう。

Nさんは青少年の家でお仕事されているそうだ。なんか楽しそう。 Nさんは昔はツーリングで日本中を回っていてそうだ。80年代はバイクブームでミツバチ族と言われていたとか、それ以前はバックパッカーのカニ族なんてのもいた、なんて話を聞いて興味深い。 なんか山好きな人って旅好きだよな〜と思う。山の友達はバックパッカーやライダーが多い。

韮崎駅まで送っていただいた。満足な山旅でした。
でも今回も地図読み&ラッセルなく終わった。これは来期の課題かな・・・?


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増富温泉からクリスタルラインは渓流が綺麗

瑞垣山から八ヶ岳

瑞垣山山頂

富士見平山荘 水場 とっても美味しい!

テント一張り オバケでませんように

テント場から夕日 6時に日が暮れる

大日小屋

大日岩

金峰山までもう少し

ガメラ?

氷のしずく

5丈石

金峰山山頂

山頂から富士山

山頂から金峰山小屋

歩いてきた金峰への稜線を見上げる

林道終点

韮崎から帰路
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