[ メンバー/スタイル ]
単独、避難小屋泊
[ タイム ]
<1日目> 晴、強風25〜30m
0815 黒磯駅〜路線バス(ロープウェイ行き)
0930 山麓駅(ロープウェイ乗り場)
峰の茶屋跡避難小屋(避難停滞)
姥ヶ平
茶臼岳
峰の茶屋避難小屋・西側(小屋泊)
<2日目> 快晴、無風
0510 避難小屋
0530 峰の茶屋跡避難小屋
朝日岳
三本槍岳
大峠への尾根から鏡ヶ沼を見下ろす
三本槍岳
中の大倉尾根
北湯〜(遊歩道〜県道)〜
つつじつり橋〜(遊歩道〜県道)
殺生石〜那須湯本
[ Info. ]
・那須の避難小屋は2か所。坊主沼と峰の茶屋。峰の茶屋は東側ではなく少し下った西側のみ宿泊可。
坊主沼は最近遭難があったため新しくできたらしい。綺麗で布団もあるらしい。水は天水?
峰の茶屋西は2階があって、詰めれば20人は余裕で寝れそう。水は、5分下れば沢があり、15分程下れば延命水が豊富にある。
・北湯に下りても車がないと結構大変。八幡温泉まで舗装道を歩けば黒磯行きのバス停がある。北湯日帰り入浴1500円、八幡温泉日帰り温泉1000円。北湯は趣ある温泉宿。
八幡温泉はホテルの中。貧乏人としてはやっぱり鹿の湯がいいかな。
・北湯から那須湯本まで6.4km徒歩1h強。八幡温泉から遊歩道が少しあり、舗装道から殺生石への入り口もあるので、そこから元湯鹿の湯まで行ける。
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▼記録
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もう1か月半も山にも岩にもジムにすら行ってない。今回は諦めもあり、リハビリ登山も兼ね、、負担のないハイキングで紅葉を見に行こうと思い立つ。
丹沢か高尾でも行こうかと思っていると、ちょうどニュースで紅葉便りが告げられている。ふ〜んと見ていると、那須が目に留まる。そういえば、冬に行こうと思っていて行ってなかったなぁ、那須ならそれほど負担なく楽に行けそうだ。
どうせならゆっくり泊まりで星とかみてゆったり過ごしてこようかな。
始発で電車に乗りこむ。電車で3時間、黒磯駅からはバスで1時間でロープウェイ乗り場に到着。
着くとびっくり、すごい突風!!!!さ、さむい!!風速25〜30M。これまでの山行の中でもこんな強い風初めて。那須岳は風が強いことで有名だと後から知る。
もちろんロープウェイは動いていない。バスも10時以降はロープウェイ乗り場まで運転しないと放送されている。
こんな風速なら普通なら登山は中止でしょう。でもハイカーがこの大嵐の中を続々と登っていく。みんな大丈夫???
みなさんの姿を見て私もそれに続く。普段使ったことのないストックで傷めている左足をカバーしながらゆっくり登る。森林限界を超えると、台風以上。
小石が吹き上げられ、顔にあたったり目に入ったりして痛い!!身体も帽子も飛ばされそう。立ち止りながら飛ばされないように一歩一歩進む。
途中で引き返す登山者もたくさんいた。小さな子どもは泣きながら、もう帰ろうよ〜とお父さんにしがみついている。私ももう帰ろうかと何度も思う。
なんとか避難小屋にたどり着く。中は人がいっぱいでまさに避難小屋になっていた。
気温が低くて寒い。みんな身体をガタガタ震わせている。携帯が通じる人に天気の様子を聞くと、午後は落ち着いてくるとのこと。
隣に座っていたおばちゃんに聞くと、那須岳だけじゃなくて他の夏山でもよく強風にあい、這って歩くことも全くめずらしくない様子。
私は1回もそんな天気に合ったことない・・・この人、嵐を呼ぶ女かも(汗)
稜線歩きは無理なので、避難小屋までたどり着いた多くの登山者が諦めて下山していった。せっかく久々に山に来たのにまた振られた気分、、、登るなってことなのかと思い悲しくなる。
そのうちツアー客がたくさん上がってきた。少し風が収まりつつあるのかなと外へ出てみるけど、まだ風が強い。団体さんは、ルートを風が弱い姥ヶ平経由に変更して三斗小屋へいくらしい。姥ヶ原は紅葉で最も綺麗な場所とのことだ。
私は稜線歩きをして坊主沼避難小屋で泊まり、福島の二岐温泉へ抜けようと考えていたけれど、稜線は歩ける天気じゃないので、勝手に便乗して姥ヶ原へ行くことにした。
とりあえず下山しないでもう少し山にいられそうだ!!!
避難小屋で約2時間停滞後、外にでると若干風はおさまっている。吹き飛ばされるような風ではない。
姥ヶ原方面はさすが紅葉が素晴らしかった。姥ヶ原から見る茶臼岳が最高だった。しばらく池からの茶臼岳の景色で癒される。
稜線は風が強いので、三斗温泉経由で避難小屋へ行こうと考えていると、そこで出会った200回も那須岳に来ているという方が、だんだん風が収まっているので、茶臼岳か朝日岳に行ってみては?との
提案で、茶臼岳を登りに行くことにする。
このNさんは茶臼岳のてっぺんから見える場所に家がある方で、5年ほど前から山を始めたのに冬も岩もバリバリやっていて、クライミングはあんまり好きじゃないとか
いいながらすごいところばかり登っている方だった。那須岳はバリエーションルートを沢山知っていて色々教えてくれた。Nさんに茶臼岳から避難小屋分岐までを案内してもらった。ありがとうございました。
分岐地点は一番風の強いところ。ここで強風で飛ばされて亡くなった人もいるらしい。朝だったらやっぱり避難小屋へすら下れなかったと思う。そこから避難小屋は見え15分程で到着。
中へ入ると一人おじちゃんが寝ていた。
長期滞在しているような様子だったので聞いてみると、おじちゃんは3泊4日で3泊目だそうだ。初日は天気がよくここ2日間は悪天候で停滞気味だったとのこと。登山歴45年で何でもよく知っていた。
翌日、三本槍を超えて鏡ヶ沼を見に行くのが目的らしく、一緒に行くことにする。鏡ヶ沼とは、先ほどお会いしたNさんが、ヤマケイの写真コンテストでグランプリになった写真を撮った場所だ。
避難小屋にはもう一名、天気が良ければ北上し二岐へ縦走予定だった方は、三斗小屋温泉で予約のない宿泊を拒否され避難小屋まで上がってきた方。今晩はこの3名。
夜中1時半頃、外で2人が星の話をしている。私も外へ出て空を見上げると、おおきな尾を引いた流れ星が突然流れる!もうおじちゃんは5回も見たらしい。すごい!しばらく空を眺めておじちゃんは10回、
私も5回流れ星を見て感動。朝方は結構冷えて、他の二人は寒くて身体を丸めて寝ていたらしい。
昨日の突風はどこへ・・・今日は無風。
朝日を見るため5時過ぎにみんなで出発。日の出は5時40分頃。朝日は登る10〜15分前が、夕日は落ちて10分後が一番いいとおじちゃんは言う。峰の茶屋避難小屋で綺麗な朝日を満喫する。
避難小屋仲間3人で記念撮影をして、一人のお兄さんとお別れ。おじちゃんとは朝日岳、三本槍を超え、鏡ヶ沼への分岐でお別れをする。おじちゃんは鏡ヶ沼から大峠を通って三本槍に戻ってくる計画だ。
私は脚の痛みがひどくなってきたのでおじちゃんと同じルートは諦めて、大峠への稜線を少しだけ下って鏡ヶ沼の見える場所でまったりして、引き返し、中の大倉尾根で北温泉へ。
中の大倉尾根から朝日岳方面の紅葉が凄かった!!!何度も足を止めて写真を撮っては癒される。心満たされて北温泉へ下山しました。大倉尾根は半分遊歩道になっていて、ゴンドラ乗り場付近は観光客も多く、
とても歩きやすい散歩道だった。脚が痛かったので助かった。
那須岳はとっても良い奥の深い山だった。バリエーションルートの多さにもびっくりした。沢登も岩魚釣りも岩も雪もなんでも楽しめる魅力的な山だと思った。また何度でも行ってみたいと思った。
いい山に出会えた。
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<那須湯本観光・温泉>
下山後 殺生岩の千体の地蔵様
那須湯本 元湯鹿の湯
那須湯本 みちのく民芸館
那須湯本 みちのく民芸館にて すいとんがもっちもちで美味しい
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★元湯鹿の湯 ホームページ
なんと1300年前からある風情のある温泉。あまり長湯してはいけない。風呂場で真っ青な顔で倒れた人がいた。硫化水素中毒に注意しないといけない。
★みちのく民芸館 ホームページ
ものすごい量で質の良い民芸品が買える。見るだけでもとっても楽しい。那須湯本は蕎麦屋が2件ほどあるが、ここの喫茶店ではすいとんセットやかぼちゃぜんざいや
美味しいものが食べれる。雰囲気もとってもいい。
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