[ メンバー/スタイル ]
N田、S名、M山、mero
[ 装備 ]
ストック、ピッケル、アイゼン
[ INFO. ]
[ ルート ]
大丸駐車場
峰の茶屋避難小屋
茶臼岳
朝日岳東南稜取りつき点見学
朝日岳東稜見学
林道〜一般道へ
峠の茶屋
大丸駐車場
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人生ほんとに辛いことばかりで情緒不安定。去年も辛い時期にリハビリ登山で那須岳に来た時、那須の住人Nさんに出会った。
今回の友人の遭難に関しても頭の狂った私の永遠と続く妄想を聞いてくださり、那須岳にくればいいよと仰って下さった。
お言葉に甘えて、のこのこと恥ずかしながら那須へいくことにした。
Nさん、新白河駅まで迎えに来てくれた。すみませんと言うと、あまり考えないほうがいい、楽しんだ方がいいよと気楽に言ってくれた。
福島なまりの話し方がなんだかすごく安心する。
今日は新人2人を連れていくらしい。私を含め4人。
出出しから右膝の調子が悪く、ズキズキする。前回の山行から結構膝のダメージが大きくまだ回復していなかったのと、
昨日ジムで膝のことを無視して登っていたからかと思う。
「足は大丈夫ですか?よくなったら山行きましょう」と落ち込んでひきこもりがちになった自分に頻繁に連絡をくれ、
「足は大丈夫?明日から剣にいきます」と遭難前日まで心配してくれた友人を思い出しまたつらい・・・。
空はどんよりしていて分厚い雲が広がる。
あんまり天気がよくなさそうだけど、太陽の影が少し見え、青空も雲の隙間から見えるので、もしかしたら晴れるのではと思う。
樹林帯を抜ける前に、多くの登山者が撤退していった。
樹林帯を抜けるところで引き返すことになるだろうと言われる。
今日の予報では風速15mくらいだったので行けると思ったけど。
小屋手前から風が強い。ストック2本を短めに持ち前傾姿勢で進む。避難小屋で昼食。隣の登山者がカップラーメン食べてるのでいいな〜と思っていると
なぜか今回のメンバーみんなラーメン。今回は昨夜9時に行くことを決めたのと軽装でと思ってパンだけでおやつも何も持たず。
そしたらNさんがこれどうぞとカップワンタンをくれた!嬉しい〜。
朝からおにぎりにジュースに珈琲くれるし、本当に至れり尽くせり。本当によく気遣ってくれてなんて良いひとなんだ・・・。(神様みたいだ)
朝日岳はずっと風が強いこと、冬は剣が峰トラバースできず稜線を通らなければならないらしい。(後から見ると、トラバースのトレースありだけど、ここで雪崩で
亡くなった方がいるとのこと)茶臼岳は風の弱い反対側へ回り込むため、それほど風の影響なくいけるらしい。Nさんにお任せして、茶臼岳に向かう。
茶臼岳山頂をぐるりと案内してもらった。山頂は曇ってはいるが、見晴らしはよかった。帰りは一般道を通らず下る。東南稜が気になるので取りつきまで見える場所に下りて見学。
そこから、地元民しか知らない近道の林道を通り下山。ただしここの林道でも雪崩で亡くなった方がいる。
下山するまでに天気はどんどん回復し、青空が広がり風もなくなった。朝日岳に行けたのでは、、、と悔しそう。私はすぐに足がギブアップ状態だったので、
朝日岳はまた今度と最初からあきらめ状態だった。それにやっぱり精神不安定で何かがおかしい。
実は那須岳には、海外の山々に挑戦するすごい登山家たちが、冬の那須岳を利用して鍛えているようで何人かの登山家に出会えた。
それだけ魅力的な那須岳。また近いうちに来たいと思う。
下山後、Nさんに送っていただき、お土産のママドールまでいただいた。Nさんは物腰が柔らかく包容力のある大きな人だと思った。
自分にとって神様のようなひとだと思って、那須の神様と呼ぶことにした。
もっと真っ白になった冬の那須岳、春の山菜取り、夏の沢登り、秋の紅葉やバリエーションに、そして那須の神様に会いにまた来ようと思う。
人生につまづいた山人は、那須岳にいけば高い確率で那須の神様に会えると思うので行ってみてほしい。。
●出会った白河の登山家薄葉さんブログ「走り旅と山男」(勝手にリンク。。)