[ メンバー/スタイル ]
2人
[ 装備 ]
軽アイゼン(使わず)、ストック2(使わず)、軽登山靴、スパッツ(使わず)
[ INFO. ]
・登山道最初から最後まで積雪あり(0〜40cm位)。登山道凍結多し。
・秀麗富嶽十二景登山情報 大月市HP
[ ルート ]
0910 笹子駅
0925 吉久保集落(バス停あり)
1000 寂しょう尾根入り口
1030 林道を横切る
1250 浜立山分岐 昼食1340
1400 滝子山山頂1420
1443 男坂女坂分岐 女坂へ
1500 檜平
1650 下山(藤沢集落)
1720 初狩駅
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山名は滝が多い滝子沢の源流にあたることからの由来。麓から見ると山頂が3つ見えることから三つ丸とも呼ばれる。
丸とは古い朝鮮語で峰を指すマルに由来するとも言われる。山梨百名山や大月市の秀麗富嶽十二景に選定されている。
南稜(寂しょう尾根)の上部は一部岩尾根となっており、鎖やロープが整備されてはいるものの滑落による死亡事故も起きている。
国土地理院の2万5千分1地形図にも表示されていない。(by Wikipedia)
本日も下見ハイクに同行。
この辺りの中央線沿線の山に来るのは初めて。滝子山というのもまったく聞いたことがなかった。そもそも大菩薩すら未だに登ったことがない。
標高1620mで雪があっても頂上に少しだけだろうと思って、ちょっと岩場があるらしいけれど、お気軽ハイクのつもりで出発。
駅からは国道沿いを歩く。途中に笹子餅とか酒造があってそそられる。吉久保集落入り口のバス停から集落に入る。昔ながらの趣を感じる家屋の家が並び、
ここでの道中には石仏が多い。吉久保集落からずみ沢に沿って続く道は、甲州街道の裏街道だったらしい。
途中、稲村神社に立ち寄り、石仏を撮影。立派な男根女陰合体道祖神があった。
2万5千地図では道が示されていないけれど、大月市がきちんと登山道を管理されているようで、しっかり標識がある。今日はトレースもあり。
登山道入り口からすでに積雪ありでちょっと予想外。しかもどっさり積もった落ち葉の上に雪。そんな道が最後下山するまで。
まさかの最初から積雪にちょっとびっくり。アプローチシューズで来た自分にKさん、「山をなめてるな」と一言。。。
Kさんはこの近辺の百蔵山に以前来た時は、途中降雪がひどくなり引き返したとのこと。
この辺の山は以外に手ごわい。人もあまり入らないし、岩場も結構ある。そういった困難のある山だからこそ、いろんな山を登りつくしてるKさん
がこの辺りの山を好んで登る訳がわかる気がした。
この日はとても風が強く、気温が低く、一体山頂まで登れるのか、ちょっと心配だった。服装は秋山使用なので、冬山使用にしたほうが安心して登れそうだった。
途中晴れていた空がどんより曇ってきたので、Kさんは雪が降ったらどうしようと考えていたらしい。
南稜はそんなに広い尾根でなく、上に行くほど細くなり、左右切れ落ちている部分も少々あり、尾根上部では岩場が多く鎖やロープもあるけれど、
確かに滑落したらやばい箇所もある。自分の中では裏義山に少し似たようなイメージ。
「滑落多発!危険」という看板直下の岩場は結構雪がついていたり凍結もあったので、うまく木を使ったりしないとほんとに滑落サヨナラな感じで
スリリングなのはいいけど、ほんとに慎重にいかないと怖い場所。
スリリングな箇所は2箇所くらい。久々に岩に触ったので新鮮なんだけど、やっぱりクライミングをもうほとんどやってないので、
身体が硬くて重くて鈍いので悲しい。
山頂は風が強そうなので、手前で雲に隠れた富士山を眺めながら昼食。天気はまた青空が回復し、陽だまり。
「風が止んでよかったね〜あの風じゃ山頂に行けないかと思った〜。」と話していたのもつかの間。
山頂へ向かう稜線に出ると、さっきと変わらない強い寒風が吹き付ける。一気に身体の体温が奪われる。寒い!!!!
やっぱり風あったのね〜!!!あまりに寒くて急ぎ足で山頂へ向かう。山頂への道は遠く感じた。
山頂に着くと、風がない。アイゼン・ストックの男性登山者が2名いた。
富士山のてっぺんは雲に覆われてちょっと残念だけど、周囲360度空気が澄んでいて絶景はすばらしく感動。
くだりは初狩駅へ向かう尾根を行く。
アプローチシューズで来た自分は下山時すべりまくりで10回近く滑ったりしりもちをついた。(軽アイゼンつけなかったので)
滑って手を何回かついたので、腱鞘炎の腕がまた痛くなってしまった。
お尻泥んこだし、胃腸炎で昼飯のカップラーメンが逆流しそうで気持ち悪く、下りの道はとても長く感じたけれど、
やっぱり雪の山景色をみたりそこにいられることが嬉しく鼻歌歌いながら下山。
下部では沢沿いに下り、立派な滝も見られた。
とっても楽しい山だった。
この辺の山をもっと登ってみたい。
大菩薩稜サイコー!
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下山後、初狩駅から82歳のじいさんにつかまる。
初狩出身で横浜在住のじいさん、57年間東京で宝石商をやっている。甥っこと一緒に姉さんの法事に来たらしい。
ちょっと酔ってたのか、初狩から大月まで永遠と話をし続けた。
「医食同源」という中国の言葉を知っておけと言われた。田舎の納豆や味噌、ぜいたくなものでない素朴なものを食べなさい、間違った食事をとらなければ
医者にかかることなんかもない。じいさんは健康でテニスクラブにも入っていて病院にも行ったことがないらしい。
私が9月生まれというと、9月生まれは物事に過敏すぎて大変だが頭がいいと。そのうち身辺調査が入り、新潟出身というと、新潟の人は
じっくり人の話を聞くのが上手いので好きだが、自ら発信しようとしないのでもったいない、もっと発信しなさいと。
勝手に人生のカウンセリングをしてくれた。
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下山後、実は初めての世界のやまちゃんin国分寺。
黒手羽先も美味しかった。