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2013年3月28〜29日 谷川連峰 赤沢山〜宵ノ越山〜丸山〜白毛門山

[ メンバー/スタイル ]
2人

[ 装備 ]
エアライズ2(夏外張り)、3シュラフ・カバー、ピッケル、わかん、(アイゼン、ハーネス、ギア)

[ タイム ]
1日目
04:40 起床
05:50 土合駅出発
06:35-45 標高950m
08:45-55 標高1180mの小ピーク
10:10-23 赤沢山(標高1328.1m)
11:45-12:05 標高1391mのすぐ北のピーク
13:10-30 宵ノ越山(標高1482m)
14:33-45 丸山(標高1495m)
15:00 丸山越

2日目
04:00 起床
06:00 丸山越出発
08:35-49 白毛門山(標高1720m)
11:15 登山口
11:26 土合駅

(時間記録byKさん)

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前夜発で、土合駅に向かう。

雪の時期にしか登れない山へ。
谷川にも、そんな魅力的な雪山がたくさんあるのだ。

自宅から最寄り駅に向かって歩いていると、自転車に乗ったおばさんが、振り向きざまに手を振って、今から行くの?気をつけてね!と言って、行ってしまった。

誰だ??と思ったら、あれは、大家さんだ!何で私が山をやってるって知っているんだろう。こんなデカイザックは目立つから、 近所で有名になってるのかもしれない。それともベランダに寝袋やテントをいつも干しているからか。。 親に伝わって面倒くさいことになりそうだなぁ・・嫌な予感。。

平日の下り最終電車はサラリーマンですごい混み様。デカイザックは申し訳ない、と思いながら満員電車に入り込み、高崎線BOX席で仕事帰りのみなさん横目に、ビールをプシュッと鳴らせる。 平日休みだと気をつかうなぁ…。

土合駅に降りたのは我らだけ。平日だから誰もいないよね。
酔っ払っての462段はきつい!忘れていたよ、、モグラの駅。 呼吸苦しくなりながら辿り着くと、以外にも駅には沢山人がいる。 聞くと東大ワンゲル部だった。熊穴の沢をスキーで滑りにいくらしい。私たちが宴会を始める9時過ぎにはもう寝る準備をしていた。

<1日目>

翌朝、東大ワンゲル部はまだ寝てる。 こちらの出発が少し遅くなっても、まだ寝ている。なんで、あんな早く寝たんだ??

取りつきは、白毛門の登り口と同じ駐車場から。

駐車場から、とんがった山が見える。これが大源太山だと、お互い思っていたが、あれは、地形からすると茂倉岳じゃないか、ということになり、先日登った茂倉岳が実は ずっと登りたかった山だったんだ〜と喜んでいたら、地図をじっくりみると、いやいやあれは武能岳だ、ということに落ち着きちょっとがっかり。
武能岳って西尾根がかっこよかったけど、やっぱりかっこいい山なんだ!そして実は私は大源太山を見てすらいなかったのだ・・・。

赤沢山へは、古いトレースが雪の上に残っている。雪庇が崩壊してきそうなので、注意して、沢筋や尾根を行き来して詰める。
曇った空がだんだん青空になってきた。高度を稼いでいくと、背後に谷川岳や一の倉岳がよく見えてきた。

赤沢山まで4時間もかかった。
赤沢山からは上州武尊山や至仏山などが美しい。

今日のテント場は、丸山越。ここの丸山越での幕営は絶賛されているので楽しみ。距離的にはまだまだ程遠いけれど、ちゃんとたどり着くのかな?

赤沢山までは急登だったけれど、ここからは、稜線を通っていくつかのピークや山々を超えて行く。

それにしても良い天気だ!
今週末は特に、谷川周辺が特別に良い天気なんだって。明日はもっと天気が良いらしい。

ところどころに赤テープがある。
ちなみにこのルートは、2010年3月号の岳人に載っているもの。 2010年の岳人は、特集を組みあまり歩かれていない面白いルートを紹介しているらしい。

稜線沿いに進むものの、雪庇が融解して崩壊途中という状態なので、樹林帯を行く。木の近くはズブズブに埋もれたりして、なかなか歩くのに時間がかかり進まない。

宵ノ越山への登りで美しい一の倉沢が見える。Kさんに衝立岩なのどのルート説明をしてもらう。宵ノ越山山頂からも展望が良い。 これから登る丸山と今夜のテント場丸山越、そして明日縦走する白毛門までの稜線が見渡せる。

丸山から丸山越へは、90度方向を変えて、磁石を見ながら下る。15分程で今夜の宿泊地に到着。
ぶな林がとても綺麗。夏に来たことがあるKさんによると、夏はシャクナゲが生い茂っていてここは藪の中。今は2mくらい積もっているのだろうと。
おかげで広い平らな雪原が広がっていて、雪もしまっているため、特にテント設営のために整地をする必要もない状態。
どこでも張りたい放題。静かで美しいブナの森、とても贅沢な場所。

太陽が出ていると、とても温かい。夏みたいな気温でテントの外で、しばらく酒を飲んだり水を作ったりまったり。
今回は夕飯担当な自分。夕飯担当はあまりやったことがなかったのだけど、せっかくなので牛スネ肉のペミカンを作ってきた。ビーフシチューにしようと思ったのだけど、 1年半前のルーが怪しい感じで、却下され、、、仕方ないので、ビーフシチューじゃない、変なビーフスープになってしまった。

<2日目>

朝方、誰かがテントの外から私の名前を呼ぶのが聞こえて、目を覚ますけど、そのまま歩いて行ったようだった。3時過ぎ。なんか遭難した友人2人が来たような気がした。 最近山に行くといつも彼らのことばかり考える。朝、テントを出ると、うさぎの足跡がたくさん、うさぎさんだったのかな?

白毛門に向って急登を登る。うさぎの足跡を追って。Kさんにうさぎの足跡を追わなくていいから〜!と言われて直登を避けてギザギザに歩く。途中でわかんを装着。

登ってきた尾根が、これから登る尾根にふさがれるという面白い地形に出会う。手前の尾根の雪庇が目の前にある。
おおっと!これは初の雪庇抜け出来るんじゃ??とうきうきしていると、雪庇の端っこから巻いていってしまった。

Kさんも一瞬どうしよう!と思ったらしいけど。でも本当に雪庇に穴開けて登っていたら、相当時間かかったかな。

それを越えると、とても綺麗ななだらかな雪稜が続いた。それからあとは、白毛門に向って、稜線歩き。美しい谷川岳や白毛門がどんどん近づいてくる、
右には、これまた綺麗な朝日岳が見える。今回の山行の中で一番きれいで良かった場所。

もうすぐ白毛門かというところで、突然ホワイトアウトになる。白毛門山に着いた時には、360度真っ白で何も見えない。

白毛門の下りが今回一番心配な場所。岩には雪がついてなく、完全に露出して鎖が出ていた。ワカンを脱いで、慎重に下りるけれど、ここはそれほど問題じゃない。
ただやはり雪がくされているので、雪庇と穴ぼこに注意して歩く。

山頂から下っていると、天気が回復して青空が広がり一安心。一の倉も切れに見えてまたぽかぽかの陽気で風もない。

白毛門上部は、滑落したら、さよならなので、絶対滑落しないように下りる。真下に下りるのならいいけれど、トラバースはちょっと気を使う。

大きく雪に亀裂が入って通れない場所があった。右に巻いてトラバースして通過。たぶん、巻いた場所が夏道なんじゃないかなと考える。

白毛門は11月末と2月中旬に来たけれど、2月の雪が一番気持ちよく歩けた。今回は、ずぶずぶでとても状態の悪い白毛門だった。それでも下山時に単独のおじさんが、白毛門に向って 登って行った。今回唯一山で会った登山者。

下部は半分夏道が出ているけれど、木の根っこと腐れた雪で、とっても歩きにくかった。

下るに従って、とても風が強くなり、天気が悪化してきた。空も雲って谷川岳もどんどん雲に覆われていった。さっきのおじさん山頂は厳しいだろうな。

下山して駐車場に到着。昨日赤沢山に入山したトレースが残っており、あー一周してきたんだ〜!!!と何だか達成感を味わう。

なかなか独りでは来ないだろう山行ができた。最近一般登山道が面白くなくなってきつつある。
こうゆう山歩きで、自由自在に、季節問わず山を歩き通したい。




※ 今回の山行がWEB上の「週刊ヤマケイ2013年4月4日通巻29号」に載っています。(ご一緒したKさん執筆)
『週刊ヤマケイ』http://www.yamakei.co.jp/weekly_yamakei/
メールアドレスの登録が必要ですが、最近HTML版でPCから簡単に見れるようになったようです。(木曜配信とのこと)

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●森の中


木の実 ヒノキ?

ホウバ味噌の朴葉?

おっきなうさぎのウンチ

木の実 ピアスできるかな?

でっかいお鼻

さるの腰かけの仲間?

ラインがおしゃれな木

こんな模様

岩鏡がたくさん!夏に来たら一面に咲いているかもね

ねこじゃらしじゃないよ

壁紙にどうぞ

楽器のような根っこ

血管のようなつる

どうなってるんだ?どうしちゃった?

芽吹いています

さるの腰かけ これはお猿さん腰かけたら楽だね!

苔いっぱい

食べれません!

黒ぶちの木

もう夏みたいに蔽い茂っている

変な影の正体は?

変な影の正体は、おばけの木。

こんな木も

丸山越にて 偉大なり。神様宿ってそうな大木の裏で・・・

きつつきにつつかれたよ〜

きつね??

巨大うさぎ

可愛い足跡はカラスかな



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●下山後ランチ「中華料理ラーメンきむら」と水上観光

ラーメンきむら 混んでいます

ジャージャー坦々麺 ごまがきいてる。ポイントはザーサイ!美味い!

レバニラも美味しそう

時間があまったので

これがやりたかったのだ


※「中華料理ラーメンきむら」水上駅前
http://minakami.kazetabi.net/05-02.htm
利根郡水上町鹿野沢1-28
TEL:0278-72-2161



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●今回のルート地図と概要(岳人2010年3月号より)




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●帰宅してからピアス作り。

右はヒノキ、左は杉だった!!!杉はかゆくなりそうだったので、さよならです。

中にチェコビーズを入れてみた。今度はどんぐりでも拾ってくるかな。


このルートは美しい一の倉をずっと眺められる

駐車場から取りつき

あれは大源太じゃなかった...

沢沿いにいってみる

雪ずぶずぶです

樹林帯もなかなか歩きづらい。大変

雪くされてます

ちょっと見晴らしが効いてきた

木にかけて遊んでみる

向こうに見えるのが、赤沢山

  ずぼずぼで歩きにくい

ようやく赤沢山につきました!

赤沢山 誰かがつけたプレート

赤沢山山頂 上州武尊が見えます

次は宵ノ越山を目指します

宵ノ越山へ

上州武尊(ほたか)ずっとブソンだと思ってた。冬に行ってみたい

宵ノ越山へ

雪の中に水がたまっている 影がぼやけてる

ユニクロサングラス快適です。撮影Kさん

宵ノ越山へ 結構急です

あまりに景色が良いので急傾斜で休憩 一の倉美しい

尾瀬方面

宵ノ越山は雪庇ひどいので少し頂上を巻く
丸山への稜線とその後ろは左から白毛門、笠ヶ岳、朝日岳が綺麗

立派な松ノ木、お庭みたい

丸山へ

丸山へ

ようやく丸山到着!

丸山にて あとは下るだけ

丸山から丸山越へ 途中すっごく綺麗な景色 ブナ林が美しい

白毛門方面へ向かって丸山越へ下りる

丸山越 整地もあまり必要ない

丸山越 幕営地に最適。誰もいない静かな場所。

丸山越 静かな朝やけ

うさぎの足跡について歩く

丸山を振り返る

雪庇にふさがれる!

不思議な光景

上から見るとこんな感じ

きれいです

登りきった稜線からは朝日岳がきれい

歩いてきた稜線

谷川岳と白毛門

朝日岳の雪崩の跡

白毛門の雪庇の崩れ

もうすぐ白毛門

白毛門直前で突然天気崩れる

白毛門山頂 真っ白です!寒くなって風出てきて着込む

岩は露出

白毛門からの下り

白毛門を見上げる 像の頭からくだのコブみたい 
頂上を去るとすぐに晴れてきた

白毛門を見上げる

美しい一の倉

下ります

これは危険!!迂回します

白毛門を見上げる

下る

白毛門を見上げる

嫌な感じの雪庇が多い

白毛門沢の大滝がよく見えた

下部は夏道多し 中間部は腐れた雪と夏道で大変だった

下山 だいぶ雪が溶けています もう春だ

橋の雪もない

駐車場に戻ってきた 一周した!!

土合駅 後ろが赤沢山!

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