[ member/スタイル/ギア ]
solo/アイゼン未使用
[ time ]
0850 土樽駅
1000 東俣沢出合
1400 蓬ヒュッテ1410
1600 東俣沢出合
1720 土樽駅
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雪を踏みたい。日帰りの山で…
富士山、飛竜、谷川、上州武尊、、
電車とバスで行く場所は限られる。車があればな...と冬になるといつも考えるが経済的に叶わない。
結局谷川周辺へ。人の居なさそうな土樽からの山を目指す。土合駅で5人程登山者が下車。土樽駅下車は他にいない。
駅に着くと雨が降っている。予想外の雨。。。そういえばトンネルを潜って、新潟に入っちゃったな・・・関東は晴れマークだったが、
新潟だけ雨だったのを思いだす。うーん失敗したか!!?気分は青空の下の雪山だったのだけれど。
仕方がない、とにかく出発。
去年の茂倉岳のアプローチを思い出す。取りつきがわからず最後は携帯GPSに頼りようやく登るべき尾根を発見したのだった…。
今回はまだ積雪がないので、迷うことはない。それよりも、しまった!また熊鈴を忘れてしまった。なので下手くそな唄を歌って歩く。
沢沿いの道を蓬峠経由で大源太を目指す。雪が多いと雪崩が怖いけれど、雪崩る程の積雪や降雪はないはず。
そうそういつも眺めていた大源太山。上越のマッターホルン。ずーっと登りたいと思っていたのだ。
渡渉が結構多い。なるほどこういう道なのかと一人で納得する。それにしても赤テープがひっきりなしに出現。
山ブームだからだろう踏み跡がしっかりしている。
標高800mくらいから積雪が10cm。1000mを越えると20〜40cm。1200mくらいになると膝上、谷筋では腰より深く埋まるところもある。
東俣沢出合から2時間半のはずだが、一向に峠に着かない。
ある箇所からいきなり赤テープがなくなったので、やはりルートをミスったかと考える。
もうすでに大源太は無理だと思ったので、14時までは行けるところまでいこうと思う。
ルートミスかもしれないが、トレースが消える降雪もないし、いつでも戻れることを確認して歩く。
ひたすらつぼ足で辺りは真っ白で景色など見えず、疲れてしまった。
アイゼンなど必要無かった、わかんを持ってくればよかったと少し後悔する。
真っ白の中、黙々とただひたすら歩く。ズボズボハマっては抜けだし歩いていると、20年間余りのいろんな思い出が甦っては消えて行き心に何かを残していく。
やっぱり最近メンタルが疲れているのかもしれない。平日は仕事でいっぱいいっぱい、山のことを考える余裕がない。
そして土日のどちらかが仕事で潰れる。もっと山に居たい。だから早く雪を踏みたいと思ってきたのだけれど・・・
時間切れとなり帰ろうかと思いながら、もう少しだけ、、、ともう少し膝丈ラッセルを続けると、あった!!!小屋が見えた!!
やっぱり合ってたじゃないか、この道。結局2時間半のところを4時間もかかってしまった。
もしかして誰かいるかもしれないと、期待をして小屋に行くと、小屋は外から鍵がかかっており人の気配はない。
少しさみしいが、中に入り、温かい紅茶を飲みパンを食べる。沢筋の道をヘッデン下山はしたくないので、10分だけ休憩して早めに来た道を戻る。
帰りにようやく太陽が出てきた。そして視界が開けて、歩きたかった大源太への稜線が見える。
しかもすごく近くに。なんだよ〜こんなところを今まで歩いていたのか、、、と思う。
最後の沢筋で暗くなり始めた。土樽駅に戻った時には真っ暗だった。誰もいない駅、ノートに記録を書き電車に乗った。