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2014年12月30日〜2015年1月1日 / 北アルプス 悪天予報で徳沢止まり

[ member/スタイル/ギア ]

Iさん/60mWロープ1本、ツエルト、ピッケル1、バイル1、食糧5日分(行動3日・予備日2日含)

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・12月30日/東京発〜沢渡〜タクシーで釜トンネル〜小梨平
・12月31日/小梨平〜徳沢
・1月1日/ 下山

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悪天候予報が出ていたが、天候不良時の別ルートを考慮して、出発。

一応予定では、、 前穂北尾根〜奥穂高〜涸沢西尾根
天気がダメなら、 8峰から前穂ピストン
それもダメなら、蝶が岳 の予定ではいたけれど。。

結局、蝶が岳も行かずに、徳沢で忘年会して下山。

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今回の気づき。反省。 & 愚痴&グチ・・・。
(次回から新たな気持ちで2015を始めるため。)

時間がギリギリで行き先も直前に相手任せで決まり、徹夜で準備して家を出た。結局徳沢の飲み会だけで終わり、せっかくの長期連休だったので、もう少しまともな山行が出来たはずと、超不完全燃焼。。

無職ビンボー毎日サンデーでもう昔に色々なルートを登ったI氏と違って、こっちは祝日休みもなく平日も余裕なく、 金は無いから節約したいけどできれば時間を金で買いたいくらい行きたい山ややりたいことが沢山ある。 そういうこともあって山への温度が違うためか、自分の中でストレスが溜まって行く。 そういう意味では、山について同じ想いで一緒に考えたり、感動したりできる仲間がやっぱりいい。

今回がそうではないが、例を言えば異性に癒しを求めての山行なんかは本当勘弁してほしいし、 そういうのを好む人間もいるだろうからそういう方を誘えばいい。私はお断りだ。山は私にとってはそういう場所で無い。だから見つからない同姓パートナーを常に求めてる。 同じ気持ちで山に向きあえる仲間でありたい。

山はやっぱり自分で計画して納得してから、行けるようにしたい。それ以外なら断り、言われるがままの山行はやめたい。

あえていう今回の成果としては、冬の上高地、ツェルト泊か。それから、山行の準備として、少々のルート研究、防寒対策に小細工をしてみて、色々考えを巡らせることが出来たこと。

ストレスフルな山行になってしまったけど、毎度のことマイナスをプラスに変えて次回以降少しでも活かしたい。

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荷物が多くなったのか、相方から小馬鹿にされる。共同装備を受け取り相方のザックはコンパクト。

3000mのアルプス厳冬期稜線は経験したことないから、相方からも凍傷なるより良いからと言われ少し防寒着多めにもってきたのもあるが、他は軽量化を考え食料は中身を出してコンパクトにした。

歩いてると、相方はもともと馬力はあるので妙に早く、どんどん先に行き直ぐにみえなくなってしまった。歩幅も相方の8歩に対して10歩でしか歩けない自分。

歩きながら考える。あれ、今回は壁に行かないからロープは私の一本だけだよね。共同装備にツェルトと食料半分を受け取った。相方は共同装備に何をもってるんだ?

「ロープって今回は一本ですよね?」と後で聞いてみる。
「こっちは共同装備にショベルとガスヘッド持ってるから。」

んん?こっちは60mロープとツェルト、ショベルの頭もってますけど。ガスヘッドね、、、

あまりに歩く速度が違い離れてしまうので、あとで気づいたらしく、ちょっと荷物の片寄りあったからさ〜と。

ボッカと思い耐えていたが、肩や背部痛から嘔気を模様してきたのでツェルトとショベルのヘッドをもってもらう。筋力と馬力がほしい。。。

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悪天候を知り入ったのにも関わらず、相方は初日夜間の強風ですぐに弱音を吐き、さみぃ、さみぃの連発でうるさいので私のダウンと合羽を渡す。 ツェルトから滴る水滴にいちいち文句を言うし、しょうがないでしょ〜!と叱ってみる。なんて自己中な。。。

想定内の天候のはずなのに、相方は気持ちがダウンし、撤退の雰囲気だが宴会もする気が起こらない様子。 やはり相方は気持ちが弱い人なんだと、これまでの山行を思い出し今更理解する。
晴天ならかなり強い人なのだが・・・技術的には。

人それぞれ、どこで気持ちが高揚するか落ちるか異なる。だから仕方ないし、 ヤバイ状態の時にパートナーがそれを包容し補い、お互い良い状態をキープできればと思うけど、 普段からあまりに極端だとそこまでできないし、一緒にいてストレス。

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天気予報は変わらず悪天候だったので、元旦に蝶へラッセルするのもやめて朝から下山することにした。

相方のやる気もないし、私も頂上に届かないラッセルをここでして1日滞在するより早く帰りたいのもあった。

大晦日は新年になるまで焼酎お湯割りをちびちび飲み、新年を乾杯して就寝。久しぶりに夢を見ないで朝までぐっすり眠れた。 30日は夢で死んだじいちゃんに会い嬉しくて手を振ったり、死んだ友人の旦那という人が現れて彼女の思い出を語ってる夢をみていたら、朝が来て起こされた。

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無料の穂高の天気予報メールは、上高地から徳沢間では全く当たらず。 31日、朝は青空が見え、夜から大荒れの予報は外れ、月や星が粉雪の上で輝き無風。元旦も午後までは風雪なく穏やか。夕方近くからようやく風雪が強くなってきた。

天気は自分の上空を見て歩かないと予報に振り回されてしまう。予報は参考にするのみにして自分でしっかり考えて動けるようになりたい。

12月最週末からアルプスに入った人で30日に下山できた人は多かった。30日から荒れてきたため、30に下山出来なかった人は、奥穂、槍、北岳などで遭難していて、 亡くなられた人もいた。

悪天で救助を呼んだとしても、悪天だからこそヘリが飛べる訳がなく救助は難しい。食糧も冬山なら予備があるはずだし、 身体が元気なら自力下山に努めたほうがいい。飛騨沢で降雪で身動きがとれないと救助要請した60代夫婦は結局自力下山できていてよかった。 救助要請したとしても、そのくらいの力がなければ雪山にいく資格はないだろう。だからもっと総合力をしっかりつけないといけない。

最悪な場合に遭遇したときの迅速な対応や技術をもっと勉強したいな。

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下山後、相方はビールが飲みたいと言うので運転を変わり、下道で4時間久々に運転、日にちが変わってから到着。 あまりのストレスで、残りの滅多に取れない3連休は山に出直そうと思ったが、一回リセットしようと気持ちを切り替える。 田舎に帰り、あんころ餅を食べ、コタツで山の本でも読もう。


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●日帰り温泉300円 沢渡駐車場前 川上屋商店
とても良い源泉で、激熱でやけどしそうだったが、、、おじちゃん一人でやっているので仕方ない、おじちゃんはのんびりした良い人で温度調整してくれる。 ゲストハウスや1000円のライダーハウスを適当にやっている。



ツエルト泊

徳沢

小梨平近く

合羽橋

大正池?

釜トンネル

今回手足の指先の防寒対策として小細工したもの。

徹夜で作成した防寒手袋。
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