[ member/style/gear ]
もっちゃん、めろ / hiking
[ time ]
1215 登山口
1350 山頂 1500?
1600 下山
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職場の同期が山に行きたいとのこと。
松本在住のガイドの友人に相談し日帰りのいい山を2つ教えてもらう。
当日は雨。山を中止にして、クライミングジムに行こうとしたが、
昼に近くなるにつれ、雨があがりそうな感じ。
急きょ、計画していなかった短時間で行けるもう一方の山に行くことに。
鍬ノ峰を薦められたときに、思いだしたのが、ああーこないだの餓鬼岳と同じ登山口の、、、と、
ああーこないだこの山からドクターヘリで運ばれてきた人がいた、、、という山。
餓鬼岳はもう一回いかないとトラウマになりそうだ。
ということで、1時間で登れるらしい鍬ノ峰にいくことに。山頂からは360度の北アルプスの大展望だそうだ。
実はお互い4月に松本に来たばかりで、道も分からずペーパードライバーに近いが、もっちゃんに車を走らせ、ナビは私。
ようやく林道に入り登山口に近くなると雨がひどくなる。
やっぱり無理かな〜と思いながらも、登山口は樹林帯なので、雨をあまり感じることがない。ここまで来て引き返すことはないだろう、
もっちゃんも行く気満々の様子。下山後に温泉と思えば濡れても平気かな。
登山口から思ったより急傾斜の山道が続く。意外に藪…そして蜘蛛の巣が行く手を阻む。蜘蛛の巣と笹藪を掻き分けて進むが、雨上がりのためにズボンが濡れるし、
髪の毛びしょ濡れ。カッパのズボンだけ着用して先に進む。
ところどころに晴れていれば景色のよさげな場所があるが、辺りは真っ白。
もっちゃんもだんだん疲労が出てきた様子。登山歴があるとのことだったが、聞くと小学校の時に父親に連れて行ってもらって以来らしく、ちょっと行く山を
誤ったかというか天気を誤ったか、、、という気持ちでドキドキ。
どうしよう、このまま真っ白だったら、、、と蜘蛛の巣や滴る藪を掻き分け考えながら、もっちゃんの足取りは徐々に遅くなり、152cmのもっちゃんには、岩場や急傾斜の階段は結構大変そうだ。
とにかく山頂で晴れることを祈って歩く。
山頂は思ったより遠い気がした。もっちゃんの顔が徐々につらそうになってきたので、早く山頂着いてくれ〜とばかり考えていたからかもしれない。
山頂に着くと、360度真っ白、、、
時々太陽が見え隠れしてたので、絶対晴れると思っていたのに。。。。
気分を変え、湯を沸かす。
とりあえず、あったかいラーメンと珈琲を飲んで、下山して温泉でギャルは喜んでくれるだろうか。。。
湯を沸かしてると、もっちゃんが歓声をあげる。見ると下界が見える。
おーーー!よかったー
そして徐々に徐々に辺りの雲が切れて、蓮華岳、爺が岳、鹿島槍、そして餓鬼や燕の方も見えてきた。
ようやくもっちゃんが笑顔を取り戻し、しばらく写真を撮りまくる。
濡れた服や髪の毛も太陽のおかげで乾いてくれた。
いや〜よかった!!!本当に。山の神様ありがとー!
1時間くらい晴れていただろうか。
そろそろ下山しようとしていると辺りは真っ白になり、また何も見えなくなってしまった。
「うちら今見たよね??幻覚じゃないよね??」
それまで目の前に見えていた北アルプスの稜線が全く見えなくなってしまったのがとても不思議。うちら2人のために晴れてくれたような気がしてならない。
ほんとによかった、あとは無事に下山したら私の任務は完了じゃ。
下りはもっちゃんに先にいってもらう。よく登ってきたな、というくらいの急傾斜。笹藪を掴み滑らないように足を運ぶ。晴れていればいいが、濡れた藪道、初心者向けの山でない。
もっちゃんがここどうやっていけばいいんだろう、なんて立ち止っている。踏み跡に見えるが、行く先は崖。
「いやいや、よく見てよ。だいたいおかしいな、と思ったら、間違っていることが多い。ちょっとでも違うなと思ったら、先に行かずに周りを見てみる。
そうすると、だいたい正しい道が他にある。」
そんなことをもっちゃんに言うと、自分の人生みたいだと。。。。(笑)ま、そんなもんだよね、私はそういうことを山から教わって下界に活かしている。
だから山は素晴らしい〜
無事下山。誰にも会わなかった。雨上がりの平日のこの山に人がいるわけがないね。
結構しんどかったかな、、と思ったが、また連れて行ってとのことだったので、一安心。
帰りは景色のよい室山ビューの温泉に入り帰宅。