[ style / gear ]
ソロハイク/軽アイゼン(未使用)、ガス
[ ROUTE ]
0640 信濃松川駅
0710 馬羅尾川登山口
0950 落合
〜迷い中で1hロス〜
1120 落合 出直し
1208 有明山山頂 1225
1400 中房
[ info. ]
●一般登山道になっている(2007山と高原地図)が、道は荒れていて藪好き・山慣れしてる人じゃないと、確実に道迷いすると思う。
●馬羅尾〜落合
・渡渉地点などは赤テープ多く辿れば迷わない。
・トレースがいくつもあり、どこも繋がっているように見えるが…。
・不動滝から上は笹薮、掻き分ければトレースが見える。
崖になってるとこもあるので、よく足元のトレース確認して足を運ばないと落ちそう。
●落合
・大きな木の標識あり「松川方面」と「有明方面」。そして小さな割れて落ちた標識「黒川→山頂」
・山頂方面の標識がない。有明山へは、「松川方面」でも「有明方面」でも藪尾根の黒川古道でもない、標識の無い尾根道に進むのが正解。
・黒川周辺は有明という地名で、「有明方面」とは有明山を示してるのではないので注意。。おかげで道迷い。(地元民じゃないとわからないのでは。。)
・黒川への道は2つ、藪でトレースはほぼ消えかかっている尾根上の道、下降していく「有明方面」の道。下山後わかったが、登山口にあった看板によると、
この尾根上の道は前山経由の黒川行きで2007年版山と高原地図にはこの道しか載っていない。「有明方面」は黒川からの「表参道」となっていた。
・黒川への道の上部200mくらいは足場が悪いが、笹が刈られロープなどで整備されていた。登山道下部はどうなってるかわからない。
●落合〜山頂〜中房
岩場・鎖場が多いがよく整備されていて藪はない。
●信濃松川〜馬羅尾川登山口タクシー約2600円、第一アルプス交通は信濃大町から北のエリアを担当しているが、
24時間営業で台数多いので直前でもお願いすれば来てくれた。
●馬羅尾川沿いの道には「あがりこサワラ」という標識がいくつもある。馬羅尾川からの道が河原のみ整備されているのは、このためだと思われる。
馬羅尾川登山口は有明山登山のために整備はされていない。
※「過去の林業技術と利用の歴史が今日の特異なあがりこ型サワラの樹形を生み出した」
只見の自然に学ぶ会
※松川村ブログ
http://matsuv.naganoblog.jp/e1288327.html
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2連休。馬羅尾川はイワナが少しいるようだと情報を得たので、初日に釣りをしようか考えたけど、とにかく有明山周辺はクマさんが多いというので
たぶん独りだろうテン泊も不安を感じ、日帰りでいくことにした。
一応釣り竿を忍ばせて。
結果的にテント山行でなくて良かったかも。なにしろまたもや結構きつい山行だったから。
でこぼこ林道のため登山口に着く前にタクシーから降ろされ、運ちゃんは逃げるように去っていった。
登山口は猿の大群が迎えてくれた、そうだ、燕岳には猿が多かった、この辺は多いんだな。
クマ避けに、ザックに鈴をつけても振動少なく鳴らないので、手に鈴を持ちながら歩く。人気のないソロ山行にはちっちゃなラジオを買わないと。
馬羅尾川は白い綺麗な沢。でもイワナっぽい姿は確認できず。
北ア釣りのサイトにも書いてあったけど、かろうじて生き延びた岩魚がそこにいたとしてもそれを釣ることは忍びない。
沢沿いの登山道は楽しい。水の流れ、沢の音が心地いよい。徒渉は石飛びで難なく通過。
大曲りの場所はよくわからず、沢沿いを赤テープにそっていくと、支流がありそろそろ不動滝かと思うと20mくらいかの滝が現れる。
ひゃっほーい、ちょっとだけ沢登りって感じ。左から登り右上へ抜ける。2級くらいか。すぐ終わってしまった…
滝から上部は、笹薮の道。一見ルートがわからないが、笹を漕ぐとトレースが現れる。
幅20cmくらいの道が笹で隠れているのでやっかいだ。バランスとりながらひたすらかいては登る。ちょっと急登な藪トラバースで神経を使う。
休憩らしい休憩をとってなかったので2時間も歩いていると疲れてくる。ようやく尾根上の落合に来て一息。
やっと藪道終わった〜と安心。しかし何か様子がおかしい。立派な標識2つ、「有明方面」と「松川方面」。今登ってきたのは、松川方面から。そして割れて落ちている小さな標識「黒川→山頂」。
有明山にいくには「有明方面」???でも「有明方面」はかなり下っている、これは黒川方面じゃないかな?山頂は尾根上を行くはず。そう思って、
尾根を眺めると黄色いテープが見える。
もしかしたらこちらが山頂方面か?黄色いテープのある方へ行ってみる。
消えそうなトレースと薮の道。しばらく行ってみると、「黒川→山頂」の標識が登ってきた方向を示して木に貼り付いている。
ここは黒川への道なのか!
下山は黒川を候補に考えていたが、こんな薮じゃとてもじゃないが行けないし、馬羅尾からの道より悪いだろうと思う。
落合の分岐は有明山、松川、黒川への三つのはず。
黒川が尾根上だとしたら、有明山は有明方面でいいのかな。。。だいぶ下ってるけど。急なガレ場を下降する道にロープがついている。ここ〜???違うだろう…
コンパスを見て方向を確認。方向は合っている。自分の登山地図は2007年版だったので、きっと道が変わったんだと思う。
下に巻いてからまた登るのかな。。。前回の餓鬼のトラウマあり人気ない山のためGPSを持ってきてたので場所を確認しようとするが、地図が表示されない。
仕方ないのでとりあえず少し行ってみることにする。
「有明方面」の道は急で崖のトラバースなど多いが、馬羅尾からの道よりは整備されて藪も無い。さすが有明山への道はよく整備されているな…
なんて考えながら歩く。(下山後これが黒川ルートだと知らされる)
道はだいぶ下る。地図を見て山頂に行くのにこんな下るはずないんだけど、、、と思いながら150mくらい下る。すると小さな標識を発見する。
「黒川→山頂」
「???」まただ。しかも山頂は歩いてきた方向、反対を示している。
やはりおかしいと思い、コンパスを見るが方向は合っている。GPSを出すと今度は表示された。やはり場所がおかしい、山頂と反対方向に来ている様子。
GPSの方位はコンパスと真逆。おかしいと思い時計のProTreckのコンパスを表示する。こちらはGPSと同じで方位磁石と真逆を示している。
コンパスだけが、反対方向を表示している。さっきから安定していなかった、
磁界がおかしいのかと思っていた。コンパスに寿命あるのか…それにしても致命的。
時計のコンパスとGPSのコンパスを見て、1900mの分岐までのガレトラバースと急登を登る。つかれた…出直し。。。
1hもロスしてしまった。未だにどういうことなのか分からないが。。。
唯一標識は無い尾根へ進む。尾根は歩きやすく整備され、祠が出てきたりして、
なんだよこっちか!あーようやく有明山に向かっているのかと思う。。。
でも「有明方面」とは有明温泉のある中房方面なら、山頂から中房への下りは
またあそこまで戻らないといけないのかなぁ。。。と考え気が重い。
登ったり下ったりウロツイてあまり休憩もしてないので疲れてしまった。山頂までは急傾斜の岩場などもあり、動物のように四つん這いでヒイヒイ言いながら歩く。
分岐から山頂までは1時間かかり妙に長く感じた。キラキラ光る山頂の鳥居の頭が見えると感動!そして安堵!あーよかった。着いた。。。
山頂から中岳へは200mらしいけれど、風が冷たく吹いてきて、雨もポツポツ降り出した。また今度にしよう。気温は7℃
カッパ来ておにぎり食べる。山頂からは餓鬼岳が見えた。変な心境だ。こないだより雪が少ない気がした、そりゃそうか。。。
山頂から中房への道がある!?疑い深く何度も確認する。
「山頂→中房」という小さい看板。うんうん中房だよね???
そして「甲房方面」のでかい木の看板。
「甲房」!???どこだ!!?昔の地名??
さっきもこのでかい木製の標識に苦しめられた。もうコイツは無視しよう、、、小さい標識を信じて下山を始める。
中房への道はとっても歩きやすく過保護なくらい整備されていて、危ないとこは工事現場のようにトラロープが張り巡らされている。
それなりに岩場や鎖場も多いけれど、快適に走って下れるくらいの道も多い。
大雨になる前に下山。
結局今回も人にも熊にも会わずに下山できた。人には会ってよかったけど…
2時のバスが行ってしまったので、16時前のバスまでまったり有明荘の温泉に入ることにした。
受付にいると、さっき下山口で写真をとっていたおじさんが来た。
どこから来たのかという話しになり、標識が無くてかなり迷ったことなど、受付のお姉さん
と3人でお喋り。
有明荘では、中房から山頂までは整備するが、それ以外は他の団体が整備するし、馬羅尾方面は、
整備されず閉鎖されるときもあったという。黒川からより馬羅尾からの道が一番悪いとのことだった。
そして有明山では、去年も数パーティが道迷いにあっていると。
このおじさん、人が来るのを待っているというので、ガイドか聞いたらツアーガイドだった。私もツアーガイドのバイトやりたいと言ったら、
添乗員ガイドが高齢化で人手不足なので是非とのことだった。やった〜副業しよう。
夕方にはどしゃぶりに。大雨の中バスで穂高駅へ向かう。
中房からの道は大して面白くないので、今度は黒川(表参道)から来てみるかな。
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●国民宿舎 有明荘 日帰り温泉 620円
(中房温泉700円より安いし広い)
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今回出会った花
銀竜草の怪しさが好き
6月に見れるという花々