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2016年2月18〜19日 / 北アルプス 爺ヶ岳東尾根

[ member/style/gear ]

solo / 冬山装備一式、ストック2、グリベルエアテク、(ワカン、ロープ30m、ハーネス(未使用))

[ info. ]

・登山口である鹿島山荘は、鹿島バス停の奥にあるのでわかりやすい。バス停の横に登山者向けの看板がある。車は道路沿いが広いので徐雪されていれば置ける。
・おばば家の裏の急登は雪がついていればアイゼンでさくさく行けるが、土でドロドロなら帰りは懸垂したほうが安全。

[ time ]

07:30 松本
09:00 鹿島山荘
09:30 出発
13:50 P3付近コル(幕営)

07:00 P3付近テント場
08:35 P1
08:40 2450m付近で撤退
09:50 P3付近テント場10:30
12:20 鹿島山荘

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雪山に行きたい。

ここ最近、2連休が少なく日帰り山行が多い。山の中でテントを張って夜を過ごすことをしていないと英気が失われてしまう。。

せっかくの2連休なので友人におすすめを聞いて、行く場所を決める。ネットで最近の記録を探すが、年末のものだけ。

バリエーションに行くとなると、2万5千分の1地図を買ってきて磁北線を描いて印刷して、、、の作業が大変だったけど、ヤマケイで無料で磁北線つきの地図が印刷出来るので、直前でも 地図の準備が出来てかなり時間稼ぎになった。でも一応この時期の北アルプスバリエーションということで、しっかり地図に尾根やポイントを描き込む。この作業が楽しい、描いているうちに山が立体になって見えてくる気がする。

平日なので人があまり入っていないと思われ、ラッセルが必要かと準備をしていたが、鹿島山荘の登山口に大量の車。 雪を被っているが良く見ると県警の車だ。ここで遭難騒ぎがあったかな?でも今日入った車じゃないので訓練かな。登山者の車もあるので、その後ろに停める。

登山口からトレースばっちり。バリエーションかと思ったが、赤テープもあり、まさに雪山入門者向けのようだ。尾根に出るまでは急登、結局アイゼンを付けないで、滑落しないよう下を見てビビりながら尾根に出る。 ここはやっぱりアイゼンをつけた方が安心して登れるね。

ジャンクションピークまでの樹林帯で長野県警山岳救助隊の30人が下りてきた。すごい人数。しばらく全員が通り過ぎるのを待つ。女性も一人いたが最後に大変そうについていっていた。
去年栂海新道で知り合った方が救助隊に入ったと聞いているかと思ったけど、見つけられなかった。 サブ隊長っぽい人にどこまで行ったかを聞くと、爺の山頂まででトレースバッチリとのこと、そりゃそうだ。前には3人パーティとソロがいたとのこと。 彼らが去った後は、雪面が鹿の大群が走り去った後のようになっていた。

ジャンクションピークの次のピークあたりで、人影を発見。どうやら3人パーティがテント設営をしている。

まだ時間は14時前なので、予定通りP3辺りにテントを張ろうと登っていく。ソロの三浦雄一郎さん似のおじさんが下りてくる。聞くと、P2くらいまではいったのだろうか、日帰りとのこと。 もう少しいくと県警が泊まった城壁みたいなすごいのがあるから、そこにテント張ればいいと。

P3を越えたコルに、まさに城壁跡のようなもの。テント設営の手間が省けた、少し雪面を整えて幕営。

爺が岳と鹿島槍の絶景。気温は14度。あったかい。
持ってきたビール飲みながら、寝袋を干して、昼寝。気持ちよかった。

ここは電波バリバリ。天気予報を確認すると、明日は下界ではとても天気が良さそうだが、3000mで風速25m以上の予報。 前回の西穂に続き、また山頂には行けないだろう・・・と思いのんびり出るかと考える。

昼から夜まで無風でほんとに荒れるのかと思ったが、夜寝てると強風が吹き始める。やっぱり風強いな〜。

朝のんびりして準備していると、6時半には下に幕営してた3人ボーイズが登っていく。あんまり風強くないのかな??少し急いで準備して出発。

風は時々立ち止って過ぎ去るのを待つくらいの南風が吹くが15mか20mあるかくらい。

一番ドキドキして心配していたP2近辺のナイフリッジはあまり怖くない。P2の登りは雪が安定してたが、傾斜強いので 雪が悪かったら怖いかもしれない。

P1辺り一般道の様に立派な標識があって尾根間違いはきっとしないだろう。P1過ぎて2500m近くになると、先行3人ボーイズが下りてくる。 聞くと、風とホワイトアウトでこれ以上は危険とのこと。コンパスとGPSを持ってるか聞かれる。GPSはあまり使いたくないが、絶対日帰り&ホワイトアウトだとGPSが無いと確かに帰れない。 彼らと会ったところは、まだ風がそれほど強くなかったので、見えるピークまでいってみようとするが、すぐに横殴りの強風で立ってられないほど。ホワイトアウトで10m先が見えたり見えなかったり。

こりゃだめだ。ここで撤退。

P2までくれば風は収まる。P3からは爺も鹿島も白くなり良く見えない。昨日の天気とは一変。今日は1日風が強そうだ。また来よう、テント回収して下山。

帰りの急傾斜の下りが一番怖い。久しぶりのテント山行で足が疲れ気味。腹ごしらえをしてからちょっと気合入れて、今度はアイゼンを付けてサクサク下山。

鹿島山荘裏に到着。
狩野きく能の当たり前の言葉に涙してしまった。

また来よう。


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・穂高温泉 たこ平 日帰り入浴
旅館の日帰り。500円。10〜21時 http://yamanotakohei.com/?page_id=10


・台湾料理 餃子の舞
たこ平のおばちゃんから。この辺は蕎麦以外美味しいものないわよ、でもあそこは美味しかったわよ。中華なんだけど、女一人でも入れるわ。 http://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20016382/


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登山口

鹿島山荘

鹿島山荘

鹿の大群のような県警救助隊

爺が岳を望む

爺が岳を望む

城壁

P3辺りにて幕営

爺が岳と鹿島槍と桜の宴。

14℃あったかい 昼寝

晩飯

朝P2を望む

まだ太陽があったが。。。

ナイフリッジ??

丁寧な看板。鹿島集落or爺が岳山頂

もう撤退

P2下り



テント撤収。帰ろう。

鹿島山荘への下り。

山を尊び 山を愛し 山と共に生きる by狩野きく能。
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