山の記録一覧へ

2016年3月16日 / 信州百名山 鍬ノ峰 仏崎コース

[ member/style/gear ]

ストック2、ワカン、グリベルエアーテック、12本爪アイゼン

[ info. ]

・仏崎ルート:登山口は大町市の仏崎観音寺の脇から入る。裏山を登った所にある鐘撞堂から続く尾根を辿る。

---------------------------

[ time ]

09:55 仏崎観音寺
10:00 鐘撞堂10:15
12:10 山頂まで2.5km、仏崎まで2.4km地点
14:40 鍬ノ峰山頂15:00
17:40 鐘撞堂

---------------------------

2日間で、中央アルプスのバリエーション等の計画であったが、前日に八ヶ岳で表層雪崩・滑落死のニュースが入り、予想外の場所での雪崩発生に千畳敷での雪崩の不安を感じ、計画を中止する。

鍬ノ峰は地元では「常盤富士」として親しまれている山。 南峰・北峰と続く稜線が鍬の歯形に見えるという。

昨年6月にも登った山。今回は違うルートで東尾根から登る。誘ってくれた友人は、以前に1月に登ろうとしたが、ラッセルがひどく日帰りでは困難で敗退したと。 今年は雪が少ないのでどうだろう。日帰り装備で出発。

登山口にある仏崎観音寺につづく通りには、石碑が並び不思議なパワーを感じる。 近くの空き地に車を駐車し、観音寺の裏山の鐘撞堂へ。

鐘撞堂からやせ尾根が続き、滑りやすいザレた斜面や岩稜トラバースを滑落しないよう歩く。
急登や岩場が続き、ストックが邪魔。

雪が徐々に増えてくる。アイゼンが欲しいがとりあえずピッケルを出して、フィックスロープ頼りに登る。帰りは、懸垂した方が良さそうな場所だ。

雪が多くなり、わかん装着。少しはペースが上がるが、とても重い湿雪で、わかんの裏にどっしりした雪が付着して、重くて重くて体力を消耗。 普段から足首にウェイトをつけていれば楽だったかなと考えながら登る。スノーシューの友人は、わかんよりは楽そうに歩いていた。

あまり展望のない樹林帯をひたすら登る。山頂かと期待し近づくと違うピークであり、高度を下げまたニセモノピーク、そしてまた登りあげ、という ことを何回か繰り返した気がする。雪の重さに気力が消耗してあまり覚えていない。

ようやくヘトヘトになって、山頂にたどり着く。

山頂からは蓮華岳が美しい。360度のパノラマを眺め、昼飯食べてエネルギー補給。

登りに5時間、下りは3時間か。東尾根出だしが急登で岩場など危険な場所があったので、明るいうちに下りようと時間をみて下山開始。

ワカンで下りるが足が重い。ワカン脱ぎつぼ足で歩くと少し楽。
急傾斜ではアイゼンに履き換え、懸垂しなくても下れた。 相方はアイゼン無しで最後まで下山し流石だ。私は左右脚のバランスが悪く力がうまくかからないので怖いが、アイゼン無しでもうまくバランスとって歩けるようになりたい。

予定通り18時前には鐘撞堂まで戻ってくることが出来た。夕陽に照らされた大町・安曇野の景色を眺め、鐘を撞く。

とても重い雪だった。疲れた。

帰りはいつもの日帰り温泉に立ち寄り帰宅。

この数日後に千畳敷で雪崩が起きたとのことだった。

---------------------------

・仏崎観音寺:「泉小太郎」の伝説で小太郎がこもったという洞窟が裏山にあるお寺。昔から馬の息災を守護する寺として知られ、 馬を曳いた農家の人々が参拝に訪れていたそうだ。昔から近くで奉納草競馬が行われてきた。
http://www.kanko-omachi.gr.jp/powerspot/hotokezaki/hotokezaki.html

泉小太郎伝説

---------------------------


鐘撞堂

鐘撞堂から

岩稜トラバース

急登





山頂かと思いきや

ピークを下り、また登り



雪が重過ぎる

ようやく山頂!シャリバテ





最後の難関の一部。厳しい一般道だ。

鐘撞堂到着

仏崎観音寺
|  めろ路 やまのきろく一覧へ  |

inserted by FC2 system