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2007年1月13〜14日 八ヶ岳 本沢温泉〜稲子の湯

[スタイル]秘湯めぐり
[メンバー]某カメラ・山岳部

目指すは長野本沢温泉。
日本最高標高2150Mの露天風呂。

冬山ハイキングは初めて。ちゃらい2h足らずの林道トレッキングで一番の目的はホカホカ温泉♪ のんびり雪景色を見て歩いた後は、あったか宿で美味いご飯と酒を〜  わくわく♪

のはずが!!
ちゃらいとはほど遠い、結構な雪深い雪山の登りはとってもきつく、最初は初めてのスノーシューも慣れずリュックも重みを増し、10分歩くのがやっと
先が見えない。。辿り着くのか。。天気が悪かったら遭難だぁ。 あまり山経験がない隊長は詳細の地図も持ってこないし、、、不安不安不安。 それでも男性メンバーに荷物を交代してもらい、ペースも落として何とかスノーシューにも慣れ少しずつ歩けるようになりました。

途中疲れて休憩しても手足の指先が10秒ほどで冷たくなるので、凍傷を恐れ、すぐにまた歩き出し、なんとか日が暮れる前に宿へ辿りつきました〜!! あー一安心。宿のお兄さんにコンニチワ〜!用意されたスリッパに履き替えると・・凍ってる!!寒いよコレ!! とりあえず〜部屋に案内されたけど、コタツに電気は入ってないし、ストーブなんて付いてない。 寒いから着込め着込め〜ぶるぶる。歩いている方がまだマシだった。。

ストーブは夕方4時から消灯の8時までです。
そうとなったら温泉に入るしかない!宿からちょっと離れた内湯へ。やっとのことで冷えた体を芯から温めてやっと一息つけました。 元気になったら、水着に着替えて今度は、宿からまたちょっと登ったところにある日本で最高所の露天風呂へ。 そびえる雪山を眺めながら、なんともいえない気持ちよさ。やっほ〜〜!!最高!!!
内湯は茶色なお湯で湯花が凄かったし露天風呂は透明で硫黄の香りがしました。

水着やタオルは一瞬にしてカチンコチンに。 こんな世界初めて来たよ〜−10℃かぁ。

宿に戻ると夕飯です。揚げたての天麩羅も一瞬で冷えカチコチン、みそ汁に天麩羅を入れて温めて食べました。 そして鬼殺しと銘酒のどぶろくを少し飲み一緒に宿泊していた2組のご夫婦との会話もはずみ寒いながらなんとか楽しめました。

寝る前にもう一度内湯へと出掛けようと外へ出ると、

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆ 空には満点の ☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

ステキ!!あまりに感動でずーっと眺めていました。 いろいろとあり得ない展開で動揺し、寒すぎて脳味噌が眠ってたのが最高にいい気分になりました。
あ〜来て本当に良かったぁ〜。 そんないい気分で8時に就寝。

そして10時には目覚め・・・。
苦しくて苦しくて脈が速く、死にそう。。。と思い コレはなんだ〜高山病か??ただ標高が高いせいか??どぶろく飲んで温泉に入ったから?? 明日下山できない〜。苦しい〜。頭の中で色んな事が巡り、、 どりあえず水分を補給しようと水を沢山飲んで、ゆっくり深呼吸を繰り返し、やっと少し落ち着きました。 起床時間6時まで眠ったけど、負のオーラを放つ雪女に首を絞められる夢を見て朝はげっそり。

露天風呂へゆっくり入るつもりが気合いが出ずに、冷えた卵焼きをみそ汁に入れ朝食を食べて、内湯に入り元気をもらい、我らはルートを変えて、もう一つの秘湯「稲子の湯」へ向かいました。

下りのスノーシューはとても楽で、雪の上をさくさく駆けたり、お尻で滑って下山したり、そんなことしながら4h駆けて稲子の湯に到着。

そこは鉱泉のようで、飲んでみると、炭酸みたいで口がビリビリ、酸っぱかった。
そこは、昔からサスペンスドラマに利用されているところらしく、芸能人のサインや写真がいっぱいあって、若し頃の吉永さゆりの美しい写真も沢山飾られていました。

これにて秘湯の旅は終了。

寒すぎて思考能力が完全に落ちててせいで、楽しめたかというと満足度は高くないし、もう冬の本沢温泉には二度と行かない思うほどだったけど、秘湯に2つも行けたし最高の湯に入れたし、星空に勇気をもらったし、いい体験ができました。

そして帰りの電車で爆睡したお陰で喉から風邪を引き、家に辿り付いた頃には38度以上の高熱でぶっ倒れたのでした。


本澤温泉

雪の結晶

夜はコタツで寝る

夕飯

青い空と白い雪が綺麗でした
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