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2009年8月7〜12日 南アルプス南部 茶臼岳〜聖岳〜赤石岳〜荒沢〜塩見岳 縦走6日間

[スタイル] 単独 テント

[タイム]
1日目(8月7日)曇時々雨
畑薙第一ダム〜横窪沢小屋
9:50 静岡駅発
13:30 第一ダム到着(バス)
16:30 横窪沢小屋
2日目(8月8日(土))曇りときどき晴れ
6:25 横窪沢小屋
8:50 茶臼小屋
10:05 茶臼岳
12:30 上河内岳発
14:05 聖平小屋
3日目(8月9日(日))曇り時々晴れ
4:00 聖平小屋
   小聖岳(2662m)
   聖岳(3013m)
   奥聖岳(2978m)
7:00 聖岳 発
9:00 兎岳(2818m)発
   中盛丸山(2807m)
11:40 百聞洞山の家
15:40 赤石岳避難小屋
4日目(8月10日) 雨時々曇り
6:00 赤石岳避難小屋
8:00 荒川小屋発
9:30 中岳避難小屋
荒川岳(悪沢岳)(3141M)ピストン
12:00 中岳避難小屋発
14:30 高山裏避難小屋
5日目(8月11日)  怪しい天気 地震 曇り時々雨
4:40 高山裏避難小屋
板屋岳(2646m)    
大日影山(2573m)
小河内岳(2802m)
9:08 烏帽子岳(2726m)
9:40 三伏峠小屋
10:40 三伏峠小屋
13:00 塩見小屋
6日目(8月12日)  快晴のち曇り
4:50 塩見小屋  
塩見岳 西峰(3047m)東峰(3052m)
8:00 塩見小屋
9:40 三伏峠小屋 10:30発
12:00 鳥倉登山口

長い夏休みが出来たので、なかなか行けない南アルプスの南部を縦走することに。 これまではせめて3泊しか経験がなかったけど、今回は長い! 不安とともに出発!

<1日目>
自宅から始発で出発、青春18切符で静岡駅に到着。

畑薙第一ダムから登山口へは1時間の林道歩き、のはずだったが・・・、

ミニバスからおやじが「どこいくんだい?横窪沢いくなら乗せてくよ。」
おやじは、井川観光協会の関係者らしい。
今年から横窪沢小屋が観光協会の管理になり、できるだけお客さんを乗せてあげるようにという方針になったらしい。 ラッキー!と思い私を含め5、6人のおやじたちはバスに乗り込み登山口の大吊橋へ到着。 1時間歩かなくていいということは、ウソッコ沢避難小屋に泊まる予定だったが、さらに上の横窪沢小屋まで今日中にいける!

ミニバスから降りると大きな吊り橋を渡り登山道へ入る。 沢筋を通り小さな吊り橋をいくつか渡り急坂を登りウソッコ沢小屋を過ぎ、4時半に横窪沢小屋に到着。

テント泊だが、小屋のおやじに遊びにおいでと言われ、ノコノコ小屋に行くと、たらみのフルーツゼリーをくれた。 私と同じくらいの娘がいるようで、これから始まる山行の相談に乗ってくれて娘のように心配してくれた。ありがたや。
ちなみに本当の親はまさか私がひとりで6日も山に入るとは夢にも思ってないだろう…

雨がポツリポツリと降る中、明日は晴れることを願って就寝。


<2日目>
今日はたいした行動距離じゃないと、 のんびり起きて横窪沢小屋を出発。 さらに予定に追加して小屋のおやじに進められた茶臼岳へも行くことにした。

小屋のおやじとおねえさんに「あせらずゆっくり気をつけていくんだよ〜」と見送ってもらう。

茶臼小屋までの登り坂はなんだかとても疲れたな。 ザックの担ぎ方が悪かったのかもしれない。腰のベルトはやはり骨盤の上かな・・・?
茶臼小屋に着くと、小屋のおじちゃんおばちゃんがヘリから運んだのか大量の野菜を仕分けしていた。珍しく見ていると、おじちゃんが大きなトマトを一つくれた。

しばらく休んでから出発しようとすると、最初のバスから同乗してた70歳のおじちゃんが休憩をしていた。(70歳というのは、横窪沢小屋のおやじさんからの情報で、見た目は50〜60歳にしか見えない。)
観光協会のミニバスに乗せてもらったときにこのおじちゃんが、「いや〜よかった。これで今日はウソッコ沢避難小屋じゃなくて、横窪沢までいける。助かった〜」と元気よく嬉しそうにしていたのを思い出した。

70歳のおじちゃんはオレンジ色のポロシャツを着ているので、体中に蜂みたいなハエみたいなアブが何十匹も集まってきているけれど、あまり困った様子もない。 どこにいくかと聞くと、私とおなじルートだった。

茶臼岳へもいこうかと思って、と伝えると、なるほどという顔をしてしばらく考えていたが、後から登ってくる様子だった。

上河内岳についたものの、ガスで真っ白。残念な360度の展望。頂上で茶臼小屋でもらったおっきなトマトをかぶり付いて元気をもらう。 頂上を下ると分岐で70歳のおじちゃんが休憩をしていた。お湯を沸かしてランチの時間らしい。「じゃお先に。」と言うと「私はゆっくり行きますから。」とおじちゃん。

聖平小屋に着くと、ものすごい人人人。昨日の小屋にはテント3張り、宿2人だったのに・・・、テントだけでも何十張りか〜。
外で夕飯を食べてると、隣の人はなんとチラシ寿司を作って食べている。
「ねえ、ひとりなの?チラシ寿司食べない?」と声を掛けてきた。やったー「食べます!」3人のおばちゃんパーティは一人が体調を崩して大量のチラシ寿司が余ったらしい。酸味の利いたチラシ寿司を食べながら、おばちゃんの話を聞く。

おばちゃんは56歳。山を始めたのは40歳。それから狂ったように国内外の山・岩・沢・雪山もやり何人の仲間も山で失ったらしい。 今はもう満足、ひざも痛めたのでこれ以上やるなってことでしょ、と話してくれた。ある意味羨ましい。そこまで満たされるほどやってみたいものだ。

星の出ない空の下のテントで明日の計画を確認。
「せっかく泊まるなら標高3000メートルのところで泊まってみなくない?」この山行を進めてくれた友人の言葉が頭から離れない。。。。 赤石岳避難小屋までいけるのだろうか・・・・いけるとこまで行ってみよう。とにかく明日は早く起きよう。

3日目、といういつもの山行なら疲れている明日を不安に思い就寝。


<3日目>
縦走3日目一番きつい日
朝3時起床。よかった今朝も降らなかったぁ。毎晩雲が気になって寝るので、とりあえず一安心。

朝の早いうちからトイレの行列。。。
そして聖岳へ登る人々の列。
人気の山なんだな〜。自分にとっても聖岳は「いきたいなぁ〜!」と長らく想っていたので楽しみ楽しみ
だけど、今日は相当歩く覚悟でいて、というのは百聞洞山の家から赤石岳避難小屋まで最後が登り3時間ということなのでそればかり頭にあり、できるだけ足に負担にならないようにゆっくりゆっくり登ろうと気をつけた。

無事聖岳登頂!小聖、聖ときて奥聖には足を運ばないつもりだったが、意外に近そうなので行って見る。赤石岳が大きく迫ってきて今夜はあそこまでいけるのかな〜と不安な気持ちになる。

聖岳を一旦下り兎岳を登る。なんで兎なんだ〜??と考えながら登ると兎岳避難小屋に辿りついた。小屋はオンボロでまだ一人で泊まる勇気は出ない小屋だった。

兎岳からさて百聞洞山の家へ目指すか、という安易な気持ちと裏腹に岩のゴツゴツした妙にきつい〜登りが続く。。。あれ?間違って登る予定のない大沢山経由に来ちゃったかな?と思ったけどそうではなかった。中盛丸山という山だったことにしばらく歩いて気づく。そいういえば、横窪沢のお姉さんもこの山の登りがきついと言ってたな〜。

その後ようやく分岐にたどり着き、もちろんかなり疲れた足は大沢山へは向かわず、百聞洞山の家へ、、あと40分。

百聞洞山の家に到着するとちょうどランチの時間なのでラーメンを注文。12時までに着いて気力体力があれば先にいったらいいよ。というまたもや友人の言葉を思い出し、そこから先の登りに備えて、ラーメンを食べたら頑張って歩こうと考えていた。

それまで8時間ほど歩き、しかもなんだかアップダウンの激しい道だったので足はふらふら。ただ気力は残っていたのでラーメンの力を借りてあと3時間がんばるぞと気合を入れる。

登り途中は景色が良く、平原もあり楽しんで登れた。最後の最後の1時間がかなりきつくなった。標識で30分のところから赤石岳頂上付近は一気にガスで真っ白になりそして冷え込む。時間は3時過ぎ。 前に同じ南アルプスの仙丈小屋の兄さんに言われたことばをふと思い出す。
「この辺は3時を過ぎると5分で真っ白になる。だからお客さんには3時を過ぎたら小屋から出ないようにお願いしてるんです。」 風に強く吹かれ、体力の限界を感じ始め、身体は冷え始め、足元の矢印を進んではいるものの、小屋も頂上も全くわからず、30分過ぎてもたどり着けず、もう小屋を過ぎてしまったんでは、、と不安もあり思わずテントが張れる場所を探しながらしばらく歩くと、目の前に家らしきものが建っているのに気づく。

「あー助かった〜」と思い、この小さな感動を残すため小屋の写真を一枚。

小屋の中に入るとたくさんの人たちがわいわい楽しそうに飲んだり喋ってる。

まったく別世界だ。

「今日はもう泊まれないよ〜」
「どこから来たの?」
「聖平です」
「それならしょうがない、中岳付近なら泊めてやんないけどね〜」
面倒くさがりのマスターに言われる。もう客が30人以上もいるようだ。

この小屋はコタツもストーブもあってあったかい。とても綺麗で避難小屋とは思えない。あったかい雨水も飲み放題。本もたくさん、小さなテレビもある。

しばらく他のお客さん、赤岳で100名山達成したおばちゃんとそれを祝いに来た仲間たち、マスター、みんなでわいわいがやがや、私は他のお客さんにもらった焼酎を飲みながら頂いたきゅうりやレタスを食べたりお喋りをしたり唄を歌ったり、マスターはハーモニカを吹いたりで楽しみ温まった。

小屋のマスターから「聖から来た人?」と言われ写真を取られる。 そしたらすぐに写真入り『赤石岳登山証明書』をくれた!
やったーすごく嬉しい!がんばって歩いてきた甲斐があったな〜 よく見ると『累積標高差2000m一日で登頂』らしい。そんなにあったんだーと自分でびっくり。通りで疲れわけだ・・・

夜テレビを見てると、なんと台風が明日上陸?山に入るまで台風などなかったのに・・・ そして下界では大雨の被害で大変なことになっていた。

「明日は下山かな」多くの人が下山を準備しはじめていた。 私は明日下山しようか、それとも明後日下山できるようにちょっと進んでみようかなどと決まらない。。。8時になり消灯の時間がきたのでとりあえず寝ることにした。

<4日目>
台風が迫っているということで朝からみんな下山の準備。
「早めにおりたほうがいい。」
「自然にはかなわない」
「下山してもバスが動いているか・・・」
私は朝になっても下山をするか悩み決められないでいる。
小屋のマスターがそれぞれのパーティに進路の確認をし、ほとんどが下山に決めていった。

悩んでいる私を見て他の登山客やマスターが、
「荒川小屋までいけば1時間半、そこから2時間で中岳避難小屋、とりあえず今日はそこまでいけば明後日下山も出来るし、先にも進める。天気がよければ高山避難小屋までいけばいい。」 「今雨風が弱いし行くなら早目がいい。」 と助言してくれた。

よし!と思い支度をする。
昨日一緒に飲んでた単独行の聖に登りにきたおじさんも一度は下山を決めたが、先に進むことに決め、玉葱をマスターから取り返す。 (下山するひとはみんな要らない食べ物などをマスターにプレゼントしていた。)

小屋から出ると、ガスで真っ白だが雨風は弱い。 それどころが歩いていくうちにだんだん天気が回復してくる。 荒川小屋を通過し、中岳避難小屋にザックを置き、雨の中悪沢岳を往復し小屋で休憩。 今日は高山裏避難小屋までいこうと決め、小屋のおじさんに伝える。

早速高山裏避難小屋のおやじに無線で連絡すると、やんややんやと何やら叫んでいる。さすが、高山裏のおやじは噂通りの変わったおやじらしい。

樹林帯の中に高山裏避難小屋があった。
小屋は避難小屋らしい薄暗い小屋だった。
おやじは小屋をはいってすぐ右側の2畳ほどの空間に足を伸ばして座っていた。

「テント一人でお願いします。」
テント代600円がなく、1万円札を出すと、一喝。「テントで1万円出すやつがおるかっ!」
やはり、と思ったが申し訳なさそうにしてるとどこからおつりをかき集めてきてくれた。

「おじちゃん、どらやき食べませんか?」

昨夜、赤石避難小屋のおやじが、高山のおっちゃんは羊羹が大好きだから羊羹持ってくとひいきしてくれるかも。と言う。しかし羊羹がないので、他のお客さんが栗入りドラ焼を出し、これ渡してみたら、と。

高山のおやじは、期待以上に大喜び!
「おい!ジュース飲むか!」
と、なっちゃんのオレンジジュースをくれた。私も飛び上がって大喜び。あんなに喜んでくれるなんて。かわいいおやじだ〜

台風を恐れてテント持参の人でも小屋で素泊まりにしてる人が5人ほどいた。台風は翌朝3時に通過するらしい。 私のテント場は、木にはさまれていて台風でなぎ倒されたら一巻の終わりだ。

テント場の周囲の人たちはみんな単独行で、23キロを担いできたお兄さんが持参したフライパンで焼いた超うまいSPAMを頂いたりみんなでお喋りしていた。 そこにゆっくりマイペースで70歳のおじさんが小屋に到着した。 どんな時もにこにこしている、学ぶことがたくさんありそうだ人だ。

突然小屋からおやじの怒鳴り声が聞こえた。
「ここは旅館じゃないんだ!山小屋なんだぞ!」
「5時から行動を開始するやつがいるか!」
小屋の方から60歳くらいの女性がやってくる。トレランをやっている人らしい。

「台風の情報何か知ってます?」と聞かれ、「明日3時にここを通過するらしいです。」
おばさんは先に進めるかここに泊まるか迷っていた。ここから4時間かかる荒川小屋までいきたいのだそうだ。ここから4時間だと、着くのは夜9時。自分だったら暗い中あの道は歩けそうにないと想像する。 「暗いのは全く関係ない、ただ気になるのは台風だけ。昨日も途中でビバークしたのよ。」とおばさん。

私は止めようとしたが、何も言えなかった。おばさんは、「登山をやってる人にこのスポーツはわからないわ。」と言い残し、走っていった。

この日は夕焼けが綺麗に見えた。
本当に台風がくるのだろうか。。ああ、恐ろしい。
無事に夜が明けますように。。。


<5〜6日目>
あらら!??朝起きると台風が通過した気配はない。

空を見ると朝焼けが綺麗だが、
どうも怪しい重い暗い雲が多い。

小屋を出て20分ほど経つと、
地震だ!!!

いきなり地面が左右に大きく揺れる。
その直後、自分が来た道の下の方で山が崩壊する音が30秒ほど聞こえた。

良かった樹林帯で。ガレ場や際どい場所にいたら落ちていたかもしれない。

今ので震度4くらいはあったかな・・・
山で地震は初めてなので私はとても怖くなり、かなり慎重に歩き始める。
台風だと思ったら今度は地震だ・・・地震雷火事おやじ台風・・・と頭が混乱状態。

空を見るとなんと!虹が出ているではないか!しかも2本。
太陽は出ているが、雲は黒く厚く重く、なんて不気味な天気・・・
朝なのに夕方みたいだ。

不気味な気持ちで余震を恐れて歩く。

烏帽子岳、三伏峠に着くころには天気は晴れる。
地震は静岡で震度6だったと聞く。まさに静岡の山じゃないか〜
そして台風の進路はそれたらしい。

三伏峠小屋から塩見小屋を目指す。
小屋のおやじが、午後からは雷雨で、塩見までの道は雷が落ちやすく去年も人がなくなったという。私の友人からも塩見は落雷が多いから気をつけてと言われていた。
今度は雷か・・・、と思いながら急いで塩見岳小屋を目指す。

塩見岳小屋につくと、想像とは違い避難小屋のような結構オンボロナ小さな小屋だった。 雷は鳴らなかったが、ガスで白くなったので、頂上に行くのは天気が期待される明朝にしようとする。 小屋は素泊まりで4000円。小屋の入り口上下2段に分かれている上の場所が今夜の私のねどころ。

夕方になるとあの70歳のおじさんが小屋に到着した。 登山口からずっと一緒だったが、私は明日で下山、そしておじさんは北岳へ。

おじさんを羨ましがっていると、「一日延長して行けば?明日は最高の天気だ!二度とないかもしれないよ。」と進められる。 私は相当迷い、結局明日の朝に決めることにした。

夜寝ようとすると、寝床に置いていたザックに小さな蜘蛛が何匹も糸を張っている!
気持ち悪い!こんな短時間に糸を張るなんて朝になったら私の体中蜘蛛の糸に巻かれてそうだ・・・・
けれどあきらめ寝ていると何やら頭の辺りがもぞもぞする。。。
もしや!と思いヘッドランプで照らすと、大きな蜘蛛が・・

(ギァ〜!!)

蜘蛛と闘い朝を迎える。ひどい蜘蛛屋敷だった・・・。

朝は、70歳のおじさんと頂上へ向かう。
私は結局、下山することにしておじさんを頂上まで見送ることにした。

おじさんが、自分は登山歴何年だと思う?と聞く。
「登山歴50年。実は70歳だよ。髪が遺伝で黒いから若くみえるかな」えへえへと笑う。

頂上への登りで山の歩き方を教えてもらう。登りは、かかとに力を入れ、下りは親指の付け根に力を入れる、やってみるとなるほど疲れない。 おじさんの食糧計画書や登山計画書を見せてもらったが、完璧なものだった。食糧は、メーカーや重量まで細かく記載され、何日目のいつどれを食べるかまで書いてある。登山計画は、どこを何時に出て昼食はどこどこで45分とり、到着時間もしっかり設定されその通りに行動していた。 見習うところがたくさんあると思った。

頂上は360度の素晴らしい景色だった。 6日間の中で一番いい天気だった。
こんな天気の中であの稜線を歩けるおじさんが羨ましい。 頂上からははるか遠くに北岳の姿が綺麗に見えた。 稜線を歩くおじさんに頂上から手を振る。
どうぞ気をつけて〜

頂上からの景色を十分に楽しんでから、下山を開始する。 三伏峠小屋に着くと小屋のおじさんがお茶と羊羹を出してくれた。 しばらくお喋りして小屋を去る。下山口を目指し歩いていると、続々と人々が登ってくる。 彼らは今日から山旅かぁ〜と一人しみじみ下山する。

もうすぐ登山口というあたりで休憩していると5人組みのおじちゃんおばちゃんパーティがやってきた。 これから5日間を縦走するらしい。なにやらみんなワイワイしていて楽しそう。単独もいいけど仲間と行くのもいいなぁ〜

下山口に到着すると、塩見小屋で一緒だったおじさん2人組みがそうめんを作っていた。そうめんをご馳走になり、車で伊那大島駅まで送ってもらう。 伊那大島からは青春18切符で東京に向かう。

岡谷駅で岡谷名物うなぎ弁当とビールを購入し、電車の窓から山々を見る。 あ〜とってもいい山旅だった。


ザックのベルト部分を舐めているエルタテハ 撮影/喜多

聖岳(ひじりだけ 3,013m)と タカネバラ(高嶺薔薇)撮影/喜多

タカネコウリンカ(高嶺高輪花)/南アルプスに多い高山植物 撮影/喜多

小河内岳への道

兎岳より

百聞洞山の家にてラーメン

赤石岳へ向かう

ガスの中から現れた竜宮城。赤石避難小屋

赤石避難小屋にてどんちゃん騒ぎ

赤石避難小屋管理人おじさん 彼女募集中



高山裏避難小屋テント場

テント場から夕焼け

超不気味な朝焼け

夕方みたいな地震直後の朝

2本現れた虹

地震直後 花畑も不気味

小屋より塩見岳

塩見岳山頂にて 70歳に見えない喜多さんと

塩見岳山頂より朝

塩見岳山頂より富士山

南アルプス縦走路(塩見岳〜間ノ岳)遠方左から: 仙丈ヶ岳(3,033m)・甲斐駒ヶ岳(2,967m)・間ノ岳(3,189m)、北岳(3,193m)の頂上が間ノ岳の稜線の上にわずかに見える。

遠方 左から: 荒川岳・赤石岳・大沢岳/塩見岳頂上で撮影 撮影/喜多
富士山遠望/塩見岳頂上 撮影/喜多
赤石岳登山証明書

横窪沢小屋のおじさんからの葉書
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